シンガーソングライターの川嶋あいがパーソナリティを務めるラジオ番組『明日への扉〜いのちのラジオ+〜』(ラジオ関西、毎月第1・2週日曜午後5時〜)。4月2日の放送では、2度目の出演となるフリーキャスターの丸岡いずみさんが登場。なんと今回は丸岡さんがMCを務め、川嶋あいがゲストとして出演するというサプライズ回となりました。
幼少期から音楽教室に通い、当時は演歌歌手を目指していたという川嶋。2002年2月に東京・四谷で路上ライブを開始し、自主制作CDの手売り5000枚と渋谷公会堂でのワンマンライブを実現。その後もシンガーソングライターとして活動を続け、2023年で歌手デビュー20周年を迎えました。歌手活動のかたわら、私財を投じてエチオピアの児童養護施設建設、西アフリカ・カンボジアの学校建設を支援。チャリティ活動を通して発展途上国へ100校を建設することが目標だそう。
楽曲『明日への扉』でI WiSHとしてデビューしてから今年で20周年を迎える川嶋。現在の心境について尋ねられると、「20周年を迎えたことには不思議な感覚がある」と切り出した川嶋。10周年の際は自分自身について振り返ることが多かったというが、20周年の今は「自分というよりも自分の周りにいてくれた人たちや、関わってくださった方々のことを思い返している感覚」だといいます。
「素晴らしい人たちと出会って、いっぱいサポートをしてもらって……。(周りの)人たちがいてくれたからこそ歩いてこられた20年なんだなと思います」と、改めて周囲の人々への感謝の思いを口にしました。
自身の子ども時代を「すごく不思議な運命と奇跡があった」と称した川嶋。生後間もないころに預けられた乳児院を経て児童養護施設で育ち、3歳のころに川嶋家の両親に出会ったのだそう。養子縁組をした川嶋家とは血の繋がりがないということを13歳のころに知り、当時は驚きのほかに悲しみ、戸惑いがあったと川嶋。そんな川嶋をよそに、母はこれまでと変わらぬ笑顔・明るさで接してくれたといいます。
「私と母を繋げていたのは音楽だった」と語った川嶋。施設に帰りたいと泣いていた川嶋を、母が音楽教室に連れて行ったのが音楽との出会いだったそう。初舞台を終えた自身を迎えたのが、満面の笑みの母だったそうで「歌うと母がこんなにも喜んでくれるんだと思いました」とひと言。さらに、「『2人の間、心の中には歌があるから毎日一緒に頑張れる』という感覚でした」と当時を思い返しました。
現在、チャリティ活動にも積極的に携わっている川嶋。里親制度や施設にクリスマスプレゼントを寄付するなど、両親の取り組みを間近に見ていたことがきっかけだったそう。その後、テレビを通してアフリカの子どもたちの姿を目にし、アフリカやアジアなどの貧困国に学校を建設する活動を始めたのだと明かしました。