兵庫生まれの“いちごの女王”『あまクイーン』『紅クイーン』 おいしい食べ方や保存方法をプロが伝授! | ラジトピ ラジオ関西トピックス

兵庫生まれの“いちごの女王”『あまクイーン』『紅クイーン』 おいしい食べ方や保存方法をプロが伝授!

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 いちごは、2〜4月にかけてが流通のピーク。そのまま食べるのはもちろん、ケーキやパフェなどのスイーツも人気です。その甘酸っぱい味わいを好む人が多い上に体にもいいとされ、各地で独自品種の開発が進んでいます。

 兵庫県では、2017年に『あまクイーン』と『紅クイーン』といういちごの“女王”が誕生しました。研究、育成期間は10年。さまざまな品種や系統を交配して育成した5777株の中から最終的に選ばれた2種です。両者の生みの親である、兵庫県立農林水産技術総合センターに聞きました。

■あまクイーンとは?
「とちおとめ」に「さがほのか」の花粉を交配した品種。糖度が高く酸度は低いため、甘みを強く感じます。 果肉は柔らかくてジューシーなのも特長のひとつ。果皮はきれいな赤色で、イチゴらしい形をしています。まさにいちごの“女王”です。

柔らかく、甘くてジューシーな「あまクイーン」
柔らかく、甘くてジューシーな『あまクイーン』

■紅クイーンとは?
「さちのか」に「とちおとめ」の花粉を交配した中から選ばれたもの。ボリューム感たっぷりの大きな実が特長で、強い甘みと、ほんのり感じる酸味のバランスも抜群! 名前は一般公募により付けられました。“紅”は赤くておいしそうなイメージ、“クイーン”には兵庫から世界に旅立ってほしいという思いが込められています。

大きな実が特徴の「紅クイーン」
大きな実が特徴の『紅クイーン』

■おいしく食べるコツは?
 同センター研究員の山本晃一さんによると、いちごは時間とともにどんどん甘さが落ちていくそう。収穫後も呼吸をしており、自分自身の糖を分解していくためなのだそうです。

 購入後は、できるだけ早く食べるのがベスト! 保存する場合には、果実の呼吸を抑えるためにラップで包み、冷蔵庫に入れましょう。保存後も、できるだけ早く食べきるように心がけてください。

■先端が甘いってホント?
 いちごは、先端からヘタに向かって熟していきます。そのため「先端の部分がいちばん甘い」と山本さん。先端から食べると真っ先に甘さを感じ、ヘタのほうから食べると最後に甘さの余韻を楽しめます。

いちごの高設栽培のようす
いちごの高設栽培のようす

 兵庫県オリジナル品種の『あまクイーン』と『紅クイーン』。5月下旬頃までは、兵庫県内約10ヶ所の農園でいちご狩り体験ができるほか、農園近くで販売もしています。各農園の取り扱い品種や営業時間など、詳細は「あまクイーン いちご狩り」等で検索できます。品種や食べ方による違いを楽しんでみるのも良さそうですね。

(取材・文=岡本莉奈)

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