兵庫県の斎藤元彦知事が13日、ラジオ関西の生番組に出演し、2023年度のスタートにあたり、「安心して子育てでき、子ども自身も成長後に働くことができる場や、住み続けられる兵庫を作っていきたい」と意欲を見せた。
新型コロナへの対応に一区切りがつき、新しい時代を切り開くメッセージを込めて「新時代挑戦予算」と名付けた当初予算は、(1)新しい時代の力を育む、(2)人の流れを生み出す、(3)一人ひとりに寄り添う―の三つの視点を柱にしたという。
兵庫県が持続的に発展するには、子どもたちの未来を切り開く力を育成し、活躍できる場所や機会の創出が重要として、教育投資を強化する。今後6年間で300億円を投じ、県立学校のトイレの改修や体育館などの空調設備などを整備する。
条例を改正して、水素などの新エネルギーや成長産業への支援を拡充するほか、次世代産業の企業誘致を進め、働く場を創設する。
2025年の大阪・関西万博開催まで13日でちょうど2年になり、兵庫をアピールする「ひょうごフィールドパビリオン」事業を推進する。すでに113件の体験型プログラムを認定しており、地元の人たちと一緒に観光客を誘致し、その流れを万博後にもつなげられるよう「県としてしっかりと取り組む」と決意を示した。
また、子どもを望む人が安心して妊娠・出産できる社会の実現に向け、不妊治療ペアの検査費の助成で所得制限をやめる。斎藤知事は自身の経験も交えながら、「こうしたサポートを通じて子どもを産み、育てやすい環境を作りたい」と述べた。