バレーボール・Vリーグ女子の2019-20シーズン、創部4年目で初のVリーグディビジョン1(V1)に挑む、ヴィクトリーナ姫路。初陣で勢いよくスタートしていきたいところだったが、10月は悔しい5戦全敗。プレミアカンファレンスに所属する6チーム中、唯一勝ち星がなく、最下位となっている。
10月26日、27日は、福島県郡山市の宝来屋郡山総合体育館で試合を行った、姫路。台風被害のある福島でも、関係者の尽力などもあり、無事開催に至ったなか、なんとか姫路らしいバレーを見せたかったが、26日はデンソーエアリービーズに0-3、27日はNECレッドロケッツに1-3と、いずれも苦杯をなめた。
デンソー戦後、竹下佳江監督から「コートの向こうの相手と試合をする以前の問題」と叱咤を受けた選手たちは、翌日のNEC戦で奮起。第1セットでは「チームもいい状態で臨めて、自分たちがやりたかったことができた。サーブも走り、いい展開で試合を運べた」というのは、選手兼任コーチとして奮闘する高木理江。10月12日の日立リヴァーレ戦以来となるセット獲得となった。
そのように明るい兆しが見えていたものの、「そのあとはミスが続き、自滅的な感じで負けてしまったのが正直な感想」と高木も振り返るように、いい流れを続けることができないのは、今のチームの課題。「なかなか勝ち星を奪えず、厳しい状況が続いているが、どんなときも戦う姿勢を持ち、決してあきらめず、目の前の一戦一戦を戦っていきたい」というチーム最年長、お姉さん的存在のミドルブロッカーの思いとともに、11月は粘り強く戦い、勝利をつかみたい。
また、26日のデンソー戦では、第2セットのスターターの一角で、アウトサイドヒッターの脇田美怜が今季V1初先発。アタックの機会は3度と少なかったが、出場機会が限られたなか、サーブレシーブでは7度の機会で成功率64.3パーセントという数字も残し、存在感を示した。「ただただ初めてということで、緊張と楽しさが入り混じっていた。試合では、緊張してちょっと力んでしまったが、前向きな緊張というか、自分にとってはマイナスな緊張ではなかった」と述べた脇田。「自分自身でコンディションを考えてやってきたし、(V1は)それが絶対にいかせる場だと思うので、挑戦していきたい」という22歳のルーキーには、さらなる台頭が望まれる。
11月に入り、2日はNECと、3日は日立と、東京の大田区総合体育館で戦う、姫路。リーグ戦が1巡したなか、相手を知ったなかで戦える2巡目からは、さらにアグレッシブに戦っていきたいところだ。そして、9日からは地元・兵庫での試合も待っているだけに、そこに勢いをもっていくためにも、2巡目最初の2試合も、姫路にとって重要な試合になるだろう。
●「谷五郎と行くヴィクトリーナ姫路観戦ツアー」参加者募集中!
ホームコートである姫路市のウインク体育館で、姫路が女王・久光製薬スプリングスとの試合に臨む11月16日(土)、「谷五郎と行くヴィクトリーナ姫路観戦ツアー」が開催される。ラジオ関西の顔の1人でもあるラジオパーソナリティーの谷五郎さんと、ラジオ関西で今秋からスタートした『いいな117ヴィクトリーナ』パーソナリティーで、昨シーズンまで姫路の選手として活躍した菅原未来さんとともに、菅原さんの解説を交えながら、ヴィクトリーナの選手たちの奮闘をサポートしようというもの。バレーボール初心者にも楽しめる観戦イベントとなっている。受付人数は、限定20人。応募締め切りは11月5日(火)。応募多数の場合は抽選となる。応募方法やイベントの詳細は、ラジオ関西のホームページ(http://jocr.jp/event/tanigorovictorina/)を参照のこと。
※応募ならびにイベントは終了しました。