「地元に愛されるチームに」女子バレー・ヴィクトリーナ姫路 来季の目標は「V1復帰」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「地元に愛されるチームに」女子バレー・ヴィクトリーナ姫路 来季の目標は「V1復帰」

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 兵庫県姫路市をホームタウンに活動する、女子バレーボール・Vリーグのヴィクトリーナ姫路。2016年から始動した日本初の女子プロバレーボールチームは、「姫路から世界へ」をスローガンに掲げ、世界にも通用する選手の輩出とともに、地域に根付いた活動を積極的に行っています。ヴィクトリーナ姫路でフロントスタッフを務める相澤亜依さんに、活動の様子やチーム状況や今後の展開について、話を聞きました。

ボールを繋ぐヴィクトリーナ姫路/2023年2月4日(提供:ヴィクトリーナ姫路)
ボールを繋ぐヴィクトリーナ姫路/2023年2月4日(提供:ヴィクトリーナ姫路)

 バレーボール日本女子代表監督で姫路市出身の眞鍋政義氏が、2016年から初代ゼネラルマネージャー、2019年から2021年までは取締役球団オーナーとしても活躍。また、初代監督として元日本代表セッターの竹下佳江氏(現、エグゼクティブアドバイザー)が4シーズンにわたって指揮をとるなど、バレーボール界のレジェンドがチームの立ち上げから関わってきた、ヴィクトリーナ。始動からわずか3年でVリーグ女子2部(V2)を制し、2019-20シーズンからは戦いの場をトップカテゴリーのVリーグ1部(V1)に移しました。

 V1では1年目に12位、2年目に10位、3年目に11位と苦戦が続いたなか、「突破」をテーマに上位進出を目指した2022-23シーズン。開幕前に行われた7月のサマーリーグ(西部大会)で4位、9月初旬の近畿総合男女選手権で初優勝と好成績を残し、期待は膨らみました。しかし、その流れを引き継ぐことができず、V1では5勝28敗、シーズン12位(最下位)という結果に。4月8日と9日に行われたV1・V2入れ替え戦(「V・チャレンジマッチ ~2023-24 V.LEAGUE DIVISION1 WOMEN 出場決定戦~」)でも、V2優勝のプレステージ・インターナショナルアランマーレに2連敗し、V2降格が決まりました。

スパイクを放つ宮部選手 ヴィクトリーナ姫路-トヨタ車体クインシーズ/2023年1月21日(提供:ヴィクトリーナ姫路)
スパイクを放つ宮部選手 ヴィクトリーナ姫路-トヨタ車体クインシーズ/2023年1月21日(提供:ヴィクトリーナ姫路)

 来シーズンは5シーズンぶりのV2での戦いとなるヴィクトリーナ。それでも、「来季は元オランダ代表監督のアビタル・セリンジャー氏が新監督に就任することが決まっており、新戦力の補強も予定しています。必ず1年でV1に復帰するので、応援お願いします!」と、相澤さんはクラブの思いを代弁し、前を向きます。

 悔しい状況が続いた今シーズンでしたが、一方で明るい話題もありました。日本代表の2022年度登録メンバーに花井萌里(リベロ)、佐々木千紘(ミドルブロッカー)、宮部藍梨(ミドルブロッカー)の3選手が選ばれました。なかでも宮部選手は、2022年秋に行われた2022女子世界選手権で活躍。チーム5位に貢献し、2023年度メンバーにも名を連ねています。

 また、今年4月からはヴィクトリーナ姫路の育成チーム「ヴィアーレ兵庫」も活動を開始しました。プロを目指す学生から引退した選手まで幅広い世代が活躍できることが特長で、チームディレクターには江畑幸子さんと、豊岡市出身の井上香織さんという、2012年のロンドン五輪で銅メダル獲得に貢献した元日本代表のレジェンド2人が就任しました。地元のバレーボール教室の開催も予定しており、競技人口の増加や地域の活性化にも貢献したいと話します。

笑顔を見せる佐々木選手と宮部選手/2023年1月21日(提供:ヴィクトリーナ姫路)
笑顔を見せる佐々木選手と宮部選手/2023年1月21日(提供:ヴィクトリーナ姫路)

 そのほか、姫路市をホームタウンに活動するチームならではの取り組みも。2018年に市と連携協力協定を締結し、市内で開催されるイベントに複数出演するほか、毎年夏には市内中学校でバレーボール教室を開催。プロ選手と市民の交流の場を設けています。相澤さんは、「チーム名に“姫路”と入っているからには、地元に愛されるチームを目指していきます」と話します。

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