エイジングケア商品やメンズスキンケアブランドなど、幅広い事業を展開するアンファー株式会社の取締役がラジオ番組に出演。プロモーション戦略やマーケティングについて語った。
ラジオ番組『セケンテー/ぼくらは囚われない』(ラジオ関西)の2023年4月8日放送回に出演したのは、アンファー株式会社で取締役を務める三山孝仁さん。2002年、社員がまだ2名しかいなかった同社に入社した三山さんは、コンサル業務、物流、人事、販促企画、ブランド戦略、プロモーションなどの業務を歴任。育毛シャンプー『スカルプD』の認知と会社の規模拡大に大きく貢献してきた。
『スカルプD』シリーズをはじめ、メンズスキンケアブランド『DISM(ディズム)』や睡眠事業領域で手がける『ブレインスリープ』シリーズのほかに、「オンライン診療」「ファストクリニック」など多岐にわたる事業を展開するアンファー株式会社。そんな同社の強みは「医学的知見に基づいた商品やサービスの開発・提供」だ。
頭皮の健康を追求し、時代が求める形へと進化をつづけてきた『スカルプD』。もともとは頭髪専門クリニックで院内処方されていた薬用シャンプーだったが、治療を終えた患者たちから「クリニックには行かないけどシャンプーを買いたい」という声があがり、一般市場への販売を開始。その歴史を振り返った三山さんは「お客様のニーズにこたえ、行き着いた結果です」とコメントした。
同社が掲げる理念は「自分をより『美しく』『健やかに』することを通じ、人生をより『愉しく』したい人を増やすこと」。そのうえで、三山さんは「ユーザーが何を求めているのか、ユーザーの満足や感動とは何か、を常に考えています」とユーザーファーストの考えを示した。
「悩み商材は買いづらいもの」。そんなイメージを払拭し「楽しくポジティブに改善していこう」というメッセージを届けるため、テレビCMにはお笑い芸人を起用。その後も時代に合わせたPRを展開し、草なぎ剛さん・香取慎吾さんが「ミノキ兄弟」を演じる『スカルプD メディカルミノキ5 プレミアム』(第1類医薬品)のCMでは「総務大臣賞/ACCグランプリ」や「第56回ギャラクシー賞奨励賞」を受賞。2018年度の医薬品カテゴリーCMでは好感度第1位(CM総合研究所調べ)にも輝き、大きな話題となった。
三山さんには忘れられない1日がある。それは、『スカルプD』が爆発的に売れた日だという。
「草なぎ(剛)さんがテレビの生放送で『俺スカルプD使ってるよ。だからもう髪の毛を気にしてないもん』と言ってくださった。それがきっかけでドカーンでした」(三山さん)
サーバーが落ちるほどアクセスが殺到したあの日のことは今でも忘れないと声を弾ませた三山さん。さらに、昨年『ブレインスリープ』が大ヒットしたのもテレビがきっかけだったという。「お笑いコンビ『チョコレートプラネット』の長田さんがうちの工場に来て(商品を)絶賛してくださって。それでもう(売り上げが)とんでもないことに!」と、改めてテレビ番組が与える影響を目の当たりにしたと語った。
近年、芸能人だけでなくYouTuberも多く起用されはじめたテレビCM業界。「今後のキャスティングはどうなっていくのか」という問いに対して、三山さんは「そのフェーズにもよるのではないか」と回答。同社のヒット商品『ブレインスリープ』のマーケティングを例に挙げ、その真意を語った。