兵庫県は、県立丹波医療センター(丹波市)で2021年8月、70代の女性患者にがんの疑いがあったのに、担当医2人が見落とす医療事故が起きていたと発表しました。女性はその1年4か月後に肺がんで亡くなっていて、県は女性の遺族に1,125万円の損害賠償を支払い、和解する方針です。
県病院局が会見し、明らかにしたもので、女性は当直時間帯にめまいの症状で救急外来を受診し、CT検査を受けました。担当した放射線科医は「肺の下部に影がある」などと、精密検査の必要性をオンラインのリポートで指摘したものの、当直医と、引き継いだ日勤医のいずれもが確認しませんでした。女性は1年後、体調不良を訴え同センターが指定管理者として運営する別の病院を受診。検査を受けたところ、肺がんであることがわかり、データをさかのぼったところ、センターの当時の担当医が見落としていたことがわかりました。
県は今回のミスを受けて、オンラインリポートの未読を知らせるシステムを導入するなどの再発防止策をとるとしています。
兵庫県立病院で肺がん疑いを見落とす医療事故 医師2人が検査リポート確認怠り、患者は1年4カ月後に死亡 丹波医療センター
2023/05/27
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