2023年6月1日から「条件付特定外来生物」として新たに規制がかかるミドリガメことアカミミガメ。ペットとして、長年人々に愛されてきた生きものですが、これからは扱い方を間違えると犯罪になってしまうかもしれません。
■はじめに
当記事を魚卵(ごらん)の皆様、初めまして。魚の名前だけで替え歌を歌う芸風のピン芸人、さかな芸人ハットリと申し鱒(ます)。
日本さかな検定一級、潜水士の資格を持っていて、釣った魚は384種類。過去には「1か月間釣った魚しか食べない」「1か月築地で路上ライブをやって、投げ銭としてもらった魚しか食べない」「300種類の魚を釣るまで釣った魚しか食べない」などの自主企画を行ってきました。自分でいうのもなんですが、“お魚ガチ勢”です。いってしまえば、日本に2人しかいない本気で頭に魚を掲げている大人のうち、マイナーな方が僕というわけです。SNSにあげたネタ動画に「ニセモノ!」「パチモノ!」というコメントがつくのはいつものことです。
そんな僕ですが、以前より外来種問題に興味があり、2022年の4月〜9月に「半年間 毎日自分で捕まえた外来種を料理して食べる」という自主企画を行って、オオクチバス、ハクレン、カミツキガメ、ミシシッピアカミミガメ、ウシガエル、アメリカザリガニなど様々な外来種を食べました。
■そもそも外来種とは
外来種とは定義でいえば「人の手によって本来の生息地ではない場所に持ち込まれた生物」のことです。渡り鳥のように、人と関係なしに移動した生き物は外来種とは呼びません。また、持ち込まれた時期、故意か否かは問いません。「外来種=悪!」みたいなイメージをお持ちの方も多いかと思いますが、全ての外来種に悪影響があるわけではなく、例えば縄文時代に中国大陸から人の手で持ち込まれたイネ、つまりお米もれっきとした外来種です。
一方で、極端に在来種を食べてしまうブラックバスことオオクチバス、人に直接危害を加えるヒアリやセアカゴケグモなど、環境や人畜に悪影響を及ぼすものは「侵略的外来種」と呼ばれ、規制や駆除の対象になります。特に危険性が高いものは「特定外来生物」に指定されて、許可なく運搬や飼育などをすると最大で懲役3年以下、または最大で300万円以下の罰金という非常に重い罰則がついてしまいます。