閉園の神戸須磨海浜水族園が舞台 映画『スマスイ』ユーチューブで無料配信中! 思い出の姿を鮮やかに記録 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

閉園の神戸須磨海浜水族園が舞台 映画『スマスイ』ユーチューブで無料配信中! 思い出の姿を鮮やかに記録

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 神戸市立須磨海浜水族園を舞台にした映画『スマスイ』が、動画投稿サイトYouTubeで無料公開されている。スマスイの愛称で親しまれてきた同園が5月31日に閉館を迎えるにあたり、その姿をまぶたに残し、多くの人に思い出を重ねて観てもらいたいと企画。30日午前0時に始めた。

 同園は、1957年に神戸市立須磨水族館として開業した。その後、87年に特徴的な三角屋根の本館を中心とする姿に全面改装し、名称も須磨海浜水族園に改めた。

須磨海浜水族園 60周年当時(2017年撮影)
三角屋根が特徴の須磨海浜水族園本館(2017年撮影)

 市内外から多くの客を呼ぶ人気施設だったが、開館から35年が経過し老朽化が進んだことから建て替えが行われている。工事開始後も客を迎え続けた本館も、31日に営業を終了。1年後に「神戸須磨シーワールド」としてリニューアルオープンする予定になっている。

 映画『スマスイ』は、旧施設の記憶を次世代へつなごうと2019年に企画、製作されたもの。当時、同園飼育教育部長を務め“ユニーク飼育員”として知られた大鹿達弥さんが発案した。地元のIT関連企業や放送局、NPO法人などに加え、地元の病院やタクシー会社などもロケに協力して完成した約70分の“長編”だ。

建て替え前の姿を残す映画のワンシーン(写真:「スマスイ」製作委員会)
建て替え前の姿を残す映画のワンシーン(写真:「スマスイ」製作委員会)

 物語では、仕事を失い、妻に逃げられた主人公・田中一郎が、新しい職場に選んだスマスイで新米飼育員として奮闘する。スマスイを訪れる3組のペア、就職活動と将来に悩む大学生カップル、妻の仕事復帰を機に家族関係がぎくしゃくする夫婦、病を患い余命宣告を受けた医師とその妻。それぞれがパートナーとの関係に向き合いながら、未来への一歩を踏み出していくなか、一郎も人々の優しさあふれるスマスイで成長を遂げていく……。

 映画には、神戸の劇団赤鬼のメンバーや、スマスイで働く多くのスタッフ、そして、イルカやリクガメ、ラッコ、ゴマフアザラシ、ペンギン、熱帯魚など人気の生き物たちも出演した。

映画『スマスイ』撮影風景(写真:「スマスイ」製作委員会)
映画『スマスイ』撮影風景(写真:「スマスイ」製作委員会)
映画『スマスイ』撮影風景(写真:「スマスイ」製作委員会)
映画『スマスイ』撮影風景(写真:「スマスイ」製作委員会)
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