サッカー・女子国内プロリーグ「WEリーグ」のINAC神戸レオネッサを率いる朴康造監督が、10日、2022-23シーズンの最終節終了後の記者会見で、今シーズン限りでの退任を表明した。
朴監督は試合後会見の質疑応答の際、自身の去就について問われると、「ホーム最終戦でも話が出たが、基本的に私自身は優勝できなければ退任するというのを、シーズンが始まる前から社長と話をしていた。今回2位ということで、優勝できなかったので、退任します」とコメント。「社長とも最後、まだ詰め切れていない部分はあるが、自分はそういった(優勝できなければ退任という)覚悟でやってきた。最後、どういった形になるかは、クラブの公式(発表)で出ると思うので、自分の気持ちはそういった(退任の)気持ちです」と、意思の固さも示していた。
兵庫県尼崎市出身の朴氏は、滝川第二高校を経て、1998年に京都パープルサンガ(現、京都サンガF.C.)でプロ入り。その後、韓国・Kリーグの城南一和を経て、2003年から10シーズン、ヴィッセル神戸でプレーし、主軸の1人として活躍。2012年シーズンをもって現役引退後、ヴィッセル神戸のスクールコーチや解説者、INAC神戸のテクニカルアドバイザーなどを経て、昨夏からINAC神戸トップチームの指揮官に就任。WEリーグ初代女王となったチームを引き継いだ。自身初の監督としての成績は、WEリーグが13勝5分け2敗、勝点44で2位、皇后杯が準優勝、WEリーグカップは無敗ながらグループステージ敗退(2位)。
なお、INAC神戸は同日に行われたWEリーグ第22節、AC長野パルセイロ・レディースとのアウェイ戦で2-2と引き分けて、今シーズン最後の試合を締めくくっている。