起業のきっかけは「借金返済」 “自然体”でビジネス生んだ女性経営者の経営論「目標は持たない」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

起業のきっかけは「借金返済」 “自然体”でビジネス生んだ女性経営者の経営論「目標は持たない」

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「起業のきっかけは借金を返すため」。意外な理由で会社経営者となった起業コンサルタントが、10日、ラジオ番組に出演。女性起業家ならではの経営論について語った。

 ラジオ番組『セケンテー/ぼくらは囚われない』(ラジオ関西)の2023年6月10日放送回に出演したのは、伊藤宏美さん。「女性が『好き』なことを仕事にして経済的自立をしながら自分らしく美しく豊かな人生を生きるためのさまざまな学びを提供する」を理念として掲げる合同会社Smart Beの代表を務める。著書『玉の輿にのれなかった崖っぷち女が年収1000万円になった黄金の大逆転ルール』(すばる舎)が発売から6日で重版になるなど、多方面で活躍する女性経営者だ。

 現在、起業を目指す女性に対するコンサルティング会社を経営している伊藤さん。最近はコーチング(相手の話に耳を傾け観察や質問、ときに提案などをして相手の内面にある答えを引き出す目標達成の手法)を行うことが多く、女性が自分らしく生きていくことをサポートしているという。

「個人事業主として起業したい方へのサポートを続けていたら、同業が増えていつかは飽和してしまうのではないか」と、鋭い質問を投げかけたのは自身も連続起業家として活動を行う番組パーソナリティーのCEOセオ。

 これに対し、「起業したい」「スキルを学びたい」という人は意外にも少ないことを明かした伊藤さん。「好きなことで稼ぎたい」「ちょっとでも前向きになれたらいいな」という思いでセミナーを受講している人が多くを占めるという。

 今や多くの受講者を抱える伊藤さんだが、実は、起業に至ったのは「借金を返すため」なのだそう。当時の交際相手が開催していたセミナーに何度も参加し、その参加費を払うために借金ができたのだと赤裸々に語った。

 起業前から自然な集客ができていたという伊藤さんについて、CEOセオは「(彼女自身に)なにか特別すごいことをしているといった感覚はない」と分析。「新たなプラットフォームを作ったりサービスを生み出すといったビジネスではなくて、生活のなかに転がっていることが仕事になったんでしょうね」と独自の見解を示した。

「苦しくなるのが嫌なので目標は持たない」と決めている伊藤さん。「目の前に来たことを100パーセントこなしていったらゴールに達成していた、という方が性に合っている」と冷静に自己分析しながら経営に取り組んでいるようだ。

 伊藤さんの自己分析と経営論に触れたCEOセオは、「女性経営者のほとんどは目標からなにをすればいいのか、を決める絶対的な“逆算型”だけど、伊藤さんはそれとは反対の“適応型”なんですね」とコメント。そのうえで、「それで何百人も集客できて希望を与えられているから素晴らしい。現代版の与沢翼を見ているようだ」と声を弾ませた。

※ラジオ関西『セケンテー/ぼくらは囚われない』2023年6月10日放送回より

合同会社Smart Beの代表・伊藤宏美さん(写真中央)、『セケンテー/ぼくらは囚われない』パーソナリティーのCEOセオ(同右)と田中大貴(同左)

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『セケンテー/ぼくらは囚われない』
放送日時:毎週土曜日 20:00~
放送局:ラジオ関西(AM 558KHz / FM 91.1MHz)
連続起業家兼アーティストのCEOセオとフリーアナウンサー田中大貴がパーソナリティを務める。


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