元バレーボール女子日本代表の竹下佳江氏が、自身がパーソナリティーを務めるラジオ番組で、「バレーボールネーションズリーグ2023」予選ラウンド第1週・名古屋大会の女子日本代表「火の鳥NIPPON」について感想を語った。
5月30日から開幕した女子の「バレーボールネーションズリーグ2023」。日本は初戦でドミニカ共和国に3-1で勝利すると、その後、クロアチアとブルガリアにそれぞれ3-0のストレート勝ち。しかし、3連勝で迎えた強豪・中国との一戦では0-3と敗れ、3勝1敗で予選ラウンド第1週を終えた。
初戦からすべての試合を見届けた竹下氏は自身の感想を織り交ぜつつ、名古屋大会の「火の鳥NIPPON」の戦いぶりを次のように振り返った。
――初戦のドミニカ共和国戦について。
【竹下氏】 昨年からいるメンバーの安定感もありつつ、新メンバーが出てきたなと。わくわく感が楽しみでした。
――注目していたサーブについて。
【竹下氏】 すごく工夫している面が見て取れましたね。奥のコースを狙ったり、逆にショートサーブを打ったり……。スピード感も意識しつつ、前後左右に打ちわけ、効果が出てるなというシーンも多かったように見えました。ただ、中国戦に関しては、(中国の)Aパスが返る確率が高くて、相手の攻撃の選択肢が減らせないというところには、まだまだ調整が必要なのかなと感じました。
――その中国戦では惜しいシーンもありました……。
【竹下氏】 中国はランキングも上の相手ですが、チームのみんなが勝ちたいという思いを(強く)持って試合に入っていたと思います。なので、一番悔しいのはチームの皆さんだと思いますが、見ている側としても熱の入る試合でした。
――個々の選手について。
【竹下氏】 やっぱり古賀紗理那選手は、最多得点はもちろんですが、攻守にわたってチームの中心となっていて、安定感を見せてくれて良かったです。また、ミドルを変更して臨んだ試合では荒木彩花選手や入澤まい選手、中国戦では和田由紀子選手や西村弥菜美選手らが活躍していて、見ていた人も“すごい選手が出てきたね!”となったと思うので、とてもよかったですね。
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6月13日(日本時間14日)からは予選ラウンド2週目のブラジル大会がスタート。その第1戦では、昨年の世界選手権覇者・セルビアにフルセットの末、2-3と競り負けて黒星発進となった日本。それでも、15日(日本時間16日)には韓国に3-0と勝利し、15日現在で4勝2敗、13ポイントとして、16チーム中5位につけている。16日(日本時間17日午前2時~)にドイツ、17日(日本時間18日午前5時30分~)にアメリカとの対戦が予定されている。
※ラジオ関西『竹下佳江のいいな117ヴィクトリーナ』2023年6月5日、6月12日放送回より