バレーボールの「2023 V・サマーリーグ女子大会」が、6月下旬から7月上旬にかけて開催される。このリーグカップ戦の概要や、再出発を図るヴィクトリーナ姫路の見どころについて、元バレーボール女子日本代表で、現ヴィクトリーナ姫路エグゼクティブアドバイザーの竹下佳江氏が、自身がパーソナリティーを務めるラジオ番組で解説した。
若手の育成や強化を目的とする「V・サマーリーグ女子大会」。男子がなく、女子のみの開催となる同大会は、今年はVリーグ女子全26チームと、バレーボール女子ユニバーシアード日本代表、全日本学生選抜を含めた28チームが、長野・松本での「東部大会」と滋賀での「西部大会」にわかれてしのぎを削る。
そのうち、6月30日(金)から7月2日(日)まで滋賀県大津市の滋賀ダイハツアリーナで行われる「2023V・サマーリーグ女子西部大会」では、昨シーズン準優勝の東レ・アローズや、ヴィクトリーナ姫路、ユニバーシアード女子日本代表など、14チームが参加する。
竹下氏は自身の現役時代を振り返りつつ、ヴィクトリーナの新体制など、見どころを次のように語っている。
――「V・サマーリーグ女子大会」とは選手にとって、どういった大会?
【竹下氏】 私が企業に入って、初めてサマーリーグに出たときに言われていた位置づけとしては、若手に経験を積ませたりチャンスを与えたりする(大会)。バレーは(室内での)冬季スポーツなので、1年間を通しても特に若手の大会数だったりが少ないんですよね。だからサマーリーグで力をつけていくというようなところもありました。今でも時期的に代表選手がいない状態で参加するチームも多いと思うので、(大会の趣旨は)大きくは違わないんじゃないでしょうか。
――ヴィクトリーナ姫路も参戦しますが、初めて公の場でチームの新体制が見れるチャンスです。
【竹下氏】 そうですよね。新体制になって初めての大会だと思うので。ただ、黒鷲旗(黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会)が終わって少しのオフからの今回なので、まだチームとしていろいろ未完成状態ではあると思うんです。だからこそ、戦略やチーム全体の方向性などが垣間見られたりするなど、いつもとは少し違うわくわくがありますよね! 期待感があります。試合には若手がたくさん出ると思いますが、ファンの方々にも試合を通して新人選手を覚えてもらうことも、まず一つ(大事なこと)。そして、最初にも言ったように、大会での経験を通じて成長できる貴重な時間だと思うので、しっかり結果が出ると良いなと思います。
――ヴィクトリーナにとっては上位のチームとの対戦も予定されていますが。
【竹下氏】 若手といえども、Vのトップチームの選手は手強いでしょうね。それでも、とても良い戦いが見られる予感がします、この大会の良いところは、V1・V2・V3・大学生選抜とすべてが入り混じってのリーグなので、(各カテゴリーを)まとめて一気に見られること。これはかなり面白いですよね。
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元オランダ女子代表監督のアヴィタル ・セリンジャー氏が新監督に就任した、新シーズンのヴィクトリーナ。ただし、セリンジャー氏は8月から着任するため、今回の「V・サマーリーグ女子大会」では長江祥司コーチが暫定的に監督を務める。「西部大会」の予選グループではプールAに入り、6月30日(金)に岡山シーガルズと東レアローズというV1勢と、7月1日(土)にカノアラウレアーズ福岡と倉敷アブレイズという2023-24シーズンのVリーグに新規参入予定の2チームと、それぞれ対戦。7月2日(日)には順位決定トーナメント戦に臨む。
※ラジオ関西『竹下佳江のいいな117ヴィクトリーナ』2023年6月19日放送回より