サッカー・女子国内プロリーグ「WEリーグ」のINAC神戸レオネッサは19日、朴康造監督(43)が2022-23シーズンをもって退任することが決まったと発表した。
現役時代はヴィッセル神戸の中心選手として活躍した元韓国代表MFの朴氏は、昨年7月、INAC神戸の監督に就任。WEリーグ初代女王のチームを引き継ぎ、初めてトップカテゴリーおよび女子サッカーの指揮をとると、WEリーグでは13勝5分2敗(2位)、WEリーグカップは2勝2分(グループステージ敗退)、皇后杯で準優勝という結果を残していた。
しかし、「優勝できなければ退任するというのを、シーズンが始まる前から社長と話をしていた。今回2位ということで、優勝できなかったので、退任します」とWEリーグ最終節の試合後会見で表明。クラブは慰留につとめたものの、指揮官の意志は固く、1シーズンでの退任となった。
朴氏は、クラブを通じてコメントを発表。「このたび、私、朴康造はINAC神戸レオネッサの監督を退任することになりました。選手たちとともに数々の瞬間を共有し、1年間戦えたことに感謝しています。ファン、スタッフ、スポンサー、INAC神戸に関わるすべての皆様にも心から感謝申し上げます。この1年間の経験を活かして、次のステージに進みたいと思います。そして、INAC神戸レオネッサが来季WEリーグで優勝することを心から願っております。今後も女子サッカー界を応援していきます。ありがとうございました」とメッセージを述べている。
一方、INAC神戸は16日に、セレッソ大阪ヤンマーレディースより期限付き移籍していたDF小山史乃観選手(18)とDF筒井梨香選手(24)について、2023年6月30日をもって期限付き移籍期間満了となることも発表している。
WEリーグで13試合2得点という実績を残すなど、左サイドの主軸として活躍した小山選手は、「2月から期限付き移籍という形でチームに受け入れていただき、ありがとうございました。プロ選手として、サッカーに対する取り組み方など多くのことを見て、学び、成長できた半年間でした。短い期間でしたが、たくさんの事を教えてくれたチームメイト、監督、スタッフには感謝しています。違うチームにはなりますが、引き続き応援していただけるとうれしいです!」とコメント。
また、INAC神戸加入後すぐにゴールを決めるなど、WEリーグで6試合2得点を記録した筒井選手は、「ハーフシーズンだけでしたが、レンタル移籍という形で受け入れてくださり、本当に感謝しています。ここで得たもの、学んだものを活かして、これからもっと上に行けるようにがんばります。INACの選手、スタッフ、スポンサーの皆様、サポーターの皆様、短い期間でしたが受け入れてくださったこと、支えてくださったこと、すごく感謝しています。ありがとうございました。チームは変わりますが、これからも応援していただけるとうれしいです。本当にありがとうございました」と、小山選手と同じく、クラブを通じて感謝の思いをつづっていた。