タイムループ・アドベンチャー大作として、映画『ザ・フラッシュ』が全国ロードショーされています。日米同時に公開され、DCファンの話題を呼んでいます。
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主人公は、科学捜査官のバリー・アレン。バリーが勤める科学捜査の研究所に雷が落ち、棚の薬品を浴びてしまいました。バリーが意識を取り戻すと、光の速さで走ることができる地上最速のヒーロー「フラッシュ」になっていました。フラッシュは、壁をすり抜けたり、竜巻をつくり出したり、時空を超えたりできる能力を持っています。
バリーには子どもの頃、何者かに母親を殺された過去がありました。この事件で父親は妻を殺害した容疑で逮捕され、投獄されました。母にもう一度会いたい、そして父の無実を証明したい、という思いからバリーは時空を超える能力を使って過去にさかのぼります。
バリーは母親が殺された当日に戻りました。この日、母親がトマト缶を買い忘れたのをきっかけに悲劇が起きたことから、バリーはスーパーマーケットで母親の買い物かごにそっとトマト缶を入れ、現代の世界へ帰ろうとします。
ところがバリーは突然、謎の影に妨害され、別次元へとはじき出されてしまいます。そこには自分よりも少し若い、18歳のバリーがいました。
バリーは自分が時空を歪めてしまったと気づきました。元の世界に戻るため、18歳のバリーと一緒に解決策を探ります。雷が落ちた研究所へ行ったのが裏目に出て、バリーは能力を失ってしまいます。
「歴史を変えてしまった!」
地球に最強の敵ゾッド将軍がクリプトン星から大軍勢を率いて襲来します。ゾッド将軍はかつてスーパーマンが倒したはずです。バリーの能力が敵を蘇らせてしまいました。自分の母親を救ったことが人類を滅亡へと導くことになります。
「僕だけじゃ勝てない」
しかし、この世界にはスーパーマンやワンダーウーマンが存在していませんでした。さらに“別のバットマン”がいることが分かります。バリーはフラッシュとして、別のバットマンとともに人類の危機に立ち向かいます。異次元のパワーを持つ黒髪ショートカットのスーパーガールが合流しました……。