コロナ禍で魚釣りにハマる人も増えたが、人力で釣り上げることのできる魚の中で最強クラスなのが「カジキ」だ。大きな船で大海原へ出て、巨大な魚を釣り上げるという非日常感にやみつきになるというが、経験したことがある人はあまり多くはないだろう。
神戸市東灘区にある大物釣り専門のショップ『トップウォータータックルズ』チーフの小野友椰さんに話を聞いた。
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小野さんは大物釣りではなく、大きな船に興味をもったことが始まりだったという。そこからカジキ釣りの話を聞く中で、ルアーの大きさや道具のサイズを見て一体どれだけ大きい魚なのかと興味を持つように。同店で毎年開催している釣りの大会では全国各地の顧客から釣果連絡が入るそうだが、まれに200キロを超えるカジキが釣れたという報告も入って驚かされるのだそう。
顧客で大物釣りにハマっている人の話をよく聞くという小野さんによると「とんでもなく大きい魚を、しかも危険を伴ってファイトするという点が魅力的だと話す人が多い」とのこと。魚の中では最大クラスの生物なので、それを攻略したいという野心的な思いが目覚めるという。
カジキが掛かったときのリールから釣り糸が引き出される音、カジキが水面から跳ね上がってきたときのビジュアルのダイナミックさ……そうしたものを体感したときのアドレナリンの湧きあがり具合は半端ではないようで、日常生活ではあり得ない非日常感の虜になる人が多くいるようだ。
同店では大物釣りのためのグッズを数多くそろえるが、小野さんのおすすめの商品は最近新しく入荷したばかりだというアメリカの限定色、マットブラックのリール。これまではゴールドとシルバーを取り扱っていたが、ブラックのものを新たに入荷したという。
「見た目のいかつさが魅力的で、200キロのカジキを狙えるリールです」(小野さん)