兵庫県とJRグループが連携して行う観光PR事業「兵庫デスティネーションキャンペーン(DC)」が、7月から9月にかけて行われています。それに合わせ、県内の観光業界の現状や課題を共有しようと、県旅館ホテル生活衛生同業組合「女将の会」のメンバーと斎藤元彦知事が7日、神戸市内のホテルで意見交換を行いました。
会合には、旅行大手JTBが選ぶ「2022年度サービス最優秀旅館・ホテル」に輝いた、「ホテルニューアワジ」の女将・木下圭子会長ら「女将の会」の16人が出席しました。
参加者からは、2025年の大阪・関西万博を見据え、「訪日外国人が予約に使う海外のOTA(オンライン旅行代理店)で、兵庫県をPRするための予算を割いてほしい」といった意見や、神戸空港の国際化について、「神戸空港は兵庫県の空港だ、としっかり捉え、一日でも早く、一便でも多くの国際線が入るように力を尽くしてほしい」といった要望が出ました。また、人手不足へのサポートや、知事の発信力に期待する声が上がりました。
播州織の浴衣を着て出席した斎藤知事は、こうした声を受け、「新しい観光戦略やユニバーサルツーリズムの推進条例といったいろいろな施策を、2025年の万博や神戸空港の国際化に向け、一歩一歩進めていく」と話しました。