暑くなってくるとのどが渇きますし、熱中症の対策として水分補給も大切になります。手軽なペットボトルや缶入りの飲料を箱ごと購入する人も多いのでは?
今回は、飲料の「箱買い」したときの注意点をコープこうべ商品検査センターの担当者に聞きました。
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【コープこうべ商品検査センターの担当者(以下、担当者)】「箱買い飲料」の注意点はさまざまありますが、今回は飲料自体の品質というよりもペットボトル飲料や缶飲料が入ったケースの取り扱いについてです。ある消費者より「箱のまま保管していたのを開封したが、箱には目立った変形は無いのに、中のペットボトルだけが変形している」というご相談をいただきました。
――“箱が変形していない”ということは、工場で製造中に変形したということなのでしょうか。
【担当者】段ボール箱に入った状態で衝撃が加わると、箱が変形しなくても中のペットボトルが変形することがあります。衝撃の強さにより「ペットボトルの注ぎ口の部分がめり込んでいるような、まるで首をすぼめているような状態」になる場合があります。なお、工場では箱詰めを機械が自動で行っており、ペットボトルが変形するほどの衝撃が加わることはありません。
――なぜ、ペットボトルの注ぎ口がめり込むような変形を起こしたのですか?
【担当者】ペットボトルが入った箱を逆さまにした状態で落としたり、箱の上に重いものを落としたりすることで衝撃が加わると、ペットボトル自体の重みで注ぎ口がめり込んだ状態になることがあります。箱に損傷が見当たらない場合も、よく見ると衝撃のあとや箱の内側にキャップの跡が残る場合があります。また、落下した際に瞬間的にペットボトルの胴部分が膨らむので、ペットボトルに施されたミシン目のあるラべルはそこから切れて剥がれてしまうことも。
――なるほど。飲料の入った箱を床に置くときや箱の上に物を置く時は「ドスン」と置かず、衝撃が加わらないようそっと置くが大切なのですね。缶容器でもこのようなことが起こるのでしょうか?