神戸・東灘区に浮かぶ人工島・六甲アイランド。1988年に街びらきをした当時、約750世帯・2000人が各地からこの地に移り住んだ。現在はその10倍の約2万人が住む島となったが、街びらきと同時に始まった住民手作りの夏祭り『RICサマーイブニングカーニバル』が現在まで続いている。
このイベントを運営するのは、日本でも最大規模の単一自治会である「六甲アイランドCITY自治会」。事業部部長の岸本哲司さんと、副部長の北岡英希さんに話を聞いた。
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六甲アイランドでは、街を盛り上げるため春には『ウエルカムフェスティバル』、秋には『文化フェスティバル』など年間を通して様々なイベントが行われている。その中でも『RICサマーイブニングカーニバル』は最も大きなイベント。近年の延べ参加人数は2.5~3万人程度。特に昨年はコロナの影響で3年ぶりの開催ということもあり、3万人以上と大盛況だったという。
同イベントは六甲アイランドCITY自治会の役員をはじめ、島内にある16の住宅街ごとのブロック(住宅街区)から選出された“夏祭り担当者”からなる約60名の委員で、具体的なイベント内容を協議・決定していく。祭り当日は約300人の住民ボランティアがゲームコーナーの運営や警備・清掃を行うなど、地域住民が一体となったイベントだ。
午後4時、祭りの開催を告げるのは、こども神輿パレード。各住宅街区から手作りの樽神輿が子どもたちの手で運ばれ設置される。六甲アイランドには外国人も多く住んでおり、彼らによる神輿パレードも行われるのだそう。
縁日コーナーは「ゲームコーナー」と呼ばれ、金魚すくい・射的・スパーボールすくい・コイン落とし・ヨーヨー釣りなど子どもたちが大好きなラインナップで展開。各ゲームコーナーの運営は住宅街区のボランティアが行い、大人たちと子どもたちとのふれあいの場ともなっている。
北と南に設置されるステージではダンス・舞踊・楽器演奏などで盛り上がり、中央の櫓ステージでは盆踊りが行われる。外国人グループによるディスコダンス披露なども恒例となっている。