夏休みといえば、“花火”の季節。私も小さいころによくやりました。おこづかいを持ってお店に行って、好きな花火を選んだものです。
花火にもいろいろな種類がありますが、子どものころに大好きだった花火に「へび玉」ってのがありました。
丸くて平べったい小さな黒いかたまりに火をつけると、結構な量の煙をあげながら黒くて細長い物体がニョロニョロニョロ〜と出てくるんですが……。ただそれだけなんです(笑)。「へび花火」とも呼ばれていますね。
私自身はめちゃくちゃ好きだったんですが、お母ちゃんからは「きれいでもなんでもない、むしろきちゃないわ! こんなん花火とちゃうわ」と。買うのも禁止、と言われたりもしました。
しかし、「あかん、あかん!」と言われれば言われるほどにやりたくなるのが子どもゴコロ……。こっそり買って、友だちと遊んでいました。
しかもこのへび玉、花火だというにもかかわらず夜暗くなってからだと黒いニョロニョロが見えづらいんです。そのため、昼間にこっそりと遊んだものです。
そんなへび玉、今でも売っているんですね。先日お店に行ったところ、ありました。
お店のおばちゃんいわく、「今でもよく売れてますよ〜」とのこと。「ただ、買っていくのはだいたい男の子ですけどね」と、そんなところも昔と変わらない様子。なかには、「お母ちゃんに言わんといてな。怒られるから」と言いながら買っていく子もいるのだとか。
今でも子どもからは人気だけど、親からは不評ってところは相変わらずなんですね。