兵庫県・明石を代表する夏の味覚「カワツエビ」。6月~8月が旬で、殻が柔らかく捨てるところなく食べられるこのエビは、ビールのつまみや酒の肴として親しまれる。漁は「エビこぎ」と言われる専用の底引き網を使って行われ、新鮮なまま水揚げされ明石や神戸などの鮮魚店・スーパーなどに運ばれる。
カワツエビという名前は明石や神戸で呼ばれている地方名で和名。正式には「サルエビ」というが、地方によって様々な名前で呼ばれているようだ。
神戸市内でもこの時期ならではの味として販売されている。カワツエビを毎年販売している産直市場『ナナ・ファーム須磨』(同市須磨区)では、今年も例年通り平日・休日に関わらず安定した入荷が続いているという。季節の味として毎年のように楽しみにしている利用客も多いそうで、同市場のスタッフは「カワツエビは加熱すると香りや甘みが増しておいしい。ミソの旨味も強いので、頭を取って使う場合はダシやスープに活用するのがおススメ」と話す。
特に薦めるのは唐揚げや塩ゆで。頭からしっぽまで丸ごと食べられるのが魅力とのこと。
ほかに煮付けや炊き込みご飯、パスタやサラダなど様々な料理にアレンジでき、夏野菜との相性も最高なのだそう。
安価なのも魅力の一つ(同市場では100グラム税込み298円で販売)。「カワツエビはこの時期が最もおいしい。“明石の夏”をぜひ味わってみて」とスタッフは話していた。
■ナナ・ファーム須磨
兵庫県神戸市須磨区外浜町4-1-1
電話 078-733-7722
※店舗ごとに営業時間や定休日が異なるため、詳しくはナナ・ファーム須磨公式サイトを参照。