大阪・新世界の観光スポット「通天閣」(大阪市浪速区)のリニューアルが目前に迫っている。2023年9月22日、1年1か月ぶりにネオンが再点灯する。運営する通天閣観光と日立製作所(本社・東京都千代田区)が発表した。
7月末、大規模な“足場”が取り払われ、ポップシルバー(リニューアル前は濃いグレー)色の鉄塔が顔を出した。
「“シュッと” してまっしゃろ!新世界を訪れる皆さんの目に止まること間違いなし。情報発信ツールとしても活用します」。通天閣観光の高井隆光社長は、ラジオ関西の取材にこう答えた(“シュッとしている”は、「スタイリッシュ」「すらっとしている」「細身」などを表現する関西弁のひとつ)。
通天閣の屋外広告看板は、日立製作所が関西での知名度を高めるため、1957(昭和32)年にお目見えした。
今回のリニューアル工事は、2025年の大阪・関西万博を目前に、昨年(2008年)8月に始まり、ライトアップ照明をLED化する。また、現在の2代目通天閣では2度目となる全面塗り替えで、明るいグレー(ポップシルバー)にしたという。工事は9月に完了、同月4日の試験点灯を経て、22日には屋外広告の掲示も再開される。
通天閣のリニューアルは「新世界、ひいては関西の街を明るく照らし、大阪・関西万博に向けて街の賑わいにつながれば」との思いで、最終段階に入っている。
リニューアル前の外装4面(東西南北)は、LEDとネオン管とのハイブリッド仕様で、「文字型枠」看板だった。