神戸港の夏の夜空を花火が彩った。お盆休み中の12日に告知なく実施されたもので、神戸メリケンパーク(神戸市中央区)を訪れた人たちは歓声を上げたり写真を撮ったりするなどしながら、間近で打ち上げられる色とりどりの花火を楽しんだ。
このサプライズ花火は、5日に続いて2回目。約10分間にわたって行われた。神戸市港湾局振興課の山本耕太さんによると、「コロナ禍が明けて、神戸のウォーターフロントエリア、とくにメリケンパークに来てほしい思いで計画した」とのこと。
8月第1・2週の週末にはビアガーデンも開催され、山本さんは「ビールを飲みながら楽しんでおられ、好評をいただけたようだ」と話した。12日も、ビールやフードを手に芝生広場やベンチに座って花火鑑賞する人の姿も多く見られた。
フィナーレの後には拍手が沸き起こったメリケンパーク。神戸市須磨区と大阪から来たカップルは「花火があることを知らず、目の前で観られて感動した」と話し、大阪府吹田市から両親、弟とともに訪れたという7歳の女の子は「(花火は)大きくて粒々で丸かった」と笑顔を見せた。両親も「神戸で泊まるのは初めて。偶然花火を見られてラッキーだった」と声を弾ませた。
同課課長の長井勲さんは、「(観光などとの)色々な組みあわせで満足度を上げていただけたら」とした上で、「メリケンパークはきれいに整備され(JR元町駅など)主要駅からも近い。パーク内のポートタワーはリニューアルし(※1)、対岸(新港突堤西地区=第2突堤)もアリーナができる(※2)など神戸港周辺は開発が進んでいる。ハードとソフト両面で楽しんでいただけるよう演出したい」と抱負を語った。
神戸港でのサプライズ花火は、今後も定期的に実施したいとのこと。長井さん、山本さんは「行けば何かいいことがあるのではないかと期待を感じて、神戸港にきてもらえれば」と呼びかけた。
※1 2024年4月リニューアルオープン予定
※2 2025年4月開業予定