「日本の“原風景”を感じる」 俳優・平田満が感じた『豊岡演劇祭』の魅力 兵庫・豊岡 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「日本の“原風景”を感じる」 俳優・平田満が感じた『豊岡演劇祭』の魅力 兵庫・豊岡

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 劇作家・演出家 平田オリザさんのラジオ番組(ラジオ関西『平田オリザの舞台は但馬』)に、前週に引き続き、俳優の平田満さんが出演。来月14日(木)から24日(日)の期間、兵庫県豊岡市で開催される『豊岡演劇祭2023』で上演予定の演目について語った。

俳優・平田満さん

 2020年より開催されている『豊岡演劇祭』は、豊岡市を中心とする兵庫県北部エリアで実施される演劇祭で、平田オリザさんがフェスティバルディレクターを務める。91団体が参加する今年は、俳優・平田満さん率いる「アル☆カンパニー」が初めて参加するとあって注目を集めている。平田満さんを「雲の上の人。憧れの俳優」と語るオリザさんにとっても、「夢のような企画」だという。

 昨年、初めて同演劇祭を訪れたという平田満さん。そのときの印象について、このように振り返った。

「城崎に行ったことはあったんですけど、豊岡の“日本の原風景”というか、のどかなんだけれどもじっくりやれそうなところにひかれました。(芸術文化観光専門職)大学も拝見して。演劇祭自体も若い人が多くて活気があってよかったですね」(平田満さん)

 平田満さんの妻であり俳優の井上加奈子さんとともに設立した、企画プロデュース共同体「アル☆カンパニー」は毎回新たなチームとして劇作家、演出家、俳優、スタッフが参加し、創造的にコミュニケーションを重ねた人間主体の演劇をめざす。

「アル☆カンパニー」過去舞台の様子

 今回の演劇祭に参加する演目『POPPY‼』は、2021年が初演。3組の男女がそれぞれにすれ違い、勘違い、こじらせてしまう様をやさしい目線でとらえる作品だ。作・演出に、演劇ユニット「桃尻犬」から兵庫県出身の野田慈伸さんを迎え、オーディションワークショップを経て集まった俳優らと物語を立ち上げていった。

「(今回、演出を手がける)野田さんのユニット『桃尻犬』も1人で制作しているんだけど、下北沢に観に行ってみたらおもしろかったの。そこからのご縁です。今回もご期待ください」(平田満さん)

 普段から数多くの舞台を観ているという平田満さん。同演劇祭で注目している作品は、圓覚山宗鏡寺(沢庵寺)で行われる坂本長利さんの独演劇『土佐源氏』だ。今年94歳になる坂本さんは、実は、つかこうへいさんの『熱海殺人事件』初期メンバーで部長役を演じたのだという。これを聞いたオリザさんが「知りませんでした! 日本演劇史の教科書に載せなくてはいけない話ですね」と興奮する一幕も。

「初めて『豊岡演劇祭』に参加します。演劇が好きな人もいれば、通りがかりの人、普段はご覧にならない人。いろいろな出会いがあるのが演劇祭の良さなので、いろいろな人との出会いを楽しみにしています。ぜひとも江原でお会いしましょう」(平田満さん)

※ラジオ関西『平田オリザの舞台は但馬』2023年8月24日放送回より

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『平田オリザの舞台は但馬』
放送日時:毎週木曜日 13:00~13:25
放送局:ラジオ関西(AM 558khz / FM 91.1mhz)
パーソナリティー:平田オリザ、田名部真理
メール:oriza@jocr.jp

『ラジコ』では放送後1週間はタイムフリーでの聴取が可能。番組では、平田オリザさんが、ともにパーソナリティーを務める田名部真理さんと、これまでの自身の話しや演劇界への思い、移住拠点となっている兵庫・豊岡、但馬地域について、トークを進めていく。

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