ある日、夕方の空を眺めていたという『バズろぅ!』調査隊から「なんか、空が真っ二つに割れてるように見えるんやけど!」という連絡が入りました。
早速現場に向かい空を見上げてみると、確かに。ややオレンジがかった空を真っ二つに分けるように、濃い青色をした帯状の線がまっすぐまっすぐ伸びているんです。
しかし、現場に到着してから数分もしないうちに消えてしまいました。「なんやったんやろ」と思っていたのですが、またすぐに現れて空が再び真っ二つに!? しかも2度目に出てきた線は、1度目とは反対の東側から伸びていました!
夕方だったこともあり、沈んでいく太陽の光がそうさせているのか? という私の考えは正しかったよう。
たまに見ません? 太陽の前に分厚い雲があって、その雲の切れ間から太陽の光が放射状に伸びて地上に降り注ぎ、まるで天使が舞い降りてくるような、後光がさしているような美しい光の現象。そう、「天使のはしご」とか「天使の階段」とも呼ばれていますよね。
実はこの現象は「薄明光線(はくめいこうせん)」といわれ、今回空に現れたのは薄明光線の夕方版でした。
地平線近くの低い角度にある沈みかけの太陽の目の前に分厚い雲があり、その雲の切れ間や端から出た薄明光線がまっすぐ空を切るように伸びるもんやから、空が真っ二つに割れているように見えたというわけなんです。
では、2度目に出てきた光は一体なんだったのか? 夕方やのに、沈みゆく太陽とは真逆の東側から光線が伸びているように見えるぞ!?
「なんで太陽が沈む反対側から光が!?」という疑問が拭えず、専門家に問い合わせてみました。