「BE KOBE」といえば、海をバックにしたメリケンパークのモニュメント……だけでなく、この秋から、「BE KOBE」が付いた小松菜やキャベツなどが店頭にお目見えする。
神戸市はSDGs推進の一環として、市内で環境に配慮して作られた農産物に「BE KOBE」のブランドロゴを入れて販売する施策をスタートした。
今月中旬から生産農家の登録を開始しており、10月下旬には市内のスーパーなどでロゴ入り野菜の販売が始まる予定。
神戸市は近郊農業が盛んで、西区、北区を中心に小松菜やキャベツ、水菜、ほうれん草などが大規模に生産されている。同市は持続可能な農業モデル実現を目指し、下水から回収したリンを配合して作った肥料「こうべ再生リン配合肥料」の開発など、独自の取り組みを進めてきた。
対象となる農産物は、「こうべ再生リン配合肥料」や市内産の堆肥を利用するなどして、生産過程で使われる化学肥料の窒素成分量が、兵庫県が設定する慣行レベルの7割以下で作られたもの。ロゴ表記には生産農家による神戸市への届け出、登録が必要。同市は市内の農産物流通量の3分の1にあたる年間約4,000トンのBE KOBE農作物の販売を目標としている。
神戸市経済観光局農水産課の藤原啓課長は「『BE KOBE』と表記された農産物は、市内で栽培された新鮮なものである上、環境にも優しく作られていることを知ってほしい。ロゴの付いた商品を見かけたら、手に取ってもらえたら」と話した。
関連の企画として、神戸市内の飲食店が地元食材を使ったオリジナルメニューの販売を行う「神戸食材フェア」(10月14日~2024年2月29日)、市内の生産者が集まるスペシャルマーケット「BE KOBE収穫祭@東遊園地(11月3日)が開催される。
BE KOBE農作物の登録などに関する問い合わせは、神戸市経済観光局農水産課、電話078-984-0379。