子どもやペットの“思い出を形に” 工業用銘板の製造技術を応用してキューブに刻む 神戸のメーカー | ラジトピ ラジオ関西トピックス

子どもやペットの“思い出を形に” 工業用銘板の製造技術を応用してキューブに刻む 神戸のメーカー

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 世界中に大きな経済的打撃も与えた新型コロナ。各企業は、“元に戻す”以上に新たな道の開拓を模索している。そこで今年9月、ポストコロナのビジネスチャンスを探ろうと、地元信用金庫が主催する『こうべしんきん ビジネスメッセ 2023』が兵庫県神戸市内で開かれた。

 今シリーズでは、メッセを通じて発信された、兵庫・神戸の企業の独自技術やサービスを全23回にわたって紹介する。第8回は、工業用銘板・立体アクリルキューブの製造を行う日本計装株式会社(神戸市西区)。

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 日本計装株式会社は、もともとは工業用銘板・制御盤などを製造していたが、1971年の会社設立から50周年を迎えたのを機に、それまで培ってきた技術を応用して“思い出を形にする”商品を手がけるようになった。

「メモリアルキューブ」と名付けられたこの商品は、立方体や長方体の透明アクリルに、写真や文字などを印刷・彫刻したもの。

思い出を形にする「メモリアルキューブ」
思い出を形にする「メモリアルキューブ」
ペットとの思い出も残すことができる
ペットとの思い出も残すことができる

「世の中で見受けられるキューブ状の商品の中には、写真をただ貼っているだけのものがあり、それでは(キューブの)後ろの景色によって見え方が変わってしまう」と話すのは取締役の竹内克徳さん。

 メモリアルキューブは、おもて面を内に向けた状態の写真デザインをアクリルキューブの側面や底面に印刷。その際、写真の裏面にあたる外側に白の印刷を施すことによって、背景に左右されずどこに置いても立体的に見える仕組みになっているのだそう。

 さらには、注文を受ける中で「斜めに置いたり、回転して光らせたりしたら面白いのではないか」という話が出たそうで、ビジネスメッセの同社のブースでは、回転台にキューブを乗せて展示。“思い出を残す”という特性はそのままに、よりインテリアとして飾りやすい点を打ち出した。

 最近ホームページやネットショップを開設。より多くの顧客に届けられる体制を整えているという。竹内さんは「一個単位からの制作を請け負っており、手にしたお客様からは『きれいやな』と喜びの声が届いています」と笑顔を見せた。

日本計装株式会社(神戸市西区)の竹内克徳さん(写真左)とラジオ関西パーソナリティの三上公也氏
日本計装株式会社(神戸市西区)の竹内克徳さん(写真左)とラジオ関西パーソナリティの三上公也氏

※ラジオ関西『こうべしんきん三上公也の企業訪問』2023年9月20日放送回より
※記事に記載の回数は放送順です。記事の公開は順番が前後する場合があります。

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