世界中に大きな経済的打撃も与えた新型コロナ。各企業は、“元に戻す”以上に新たな道の開拓を模索している。そこで今年9月、ポストコロナのビジネスチャンスを探ろうと、地元信用金庫が主催する『こうべしんきん ビジネスメッセ 2023』が兵庫県神戸市内で開かれた。
今シリーズでは、メッセを通じて発信された、兵庫・神戸の企業の独自技術やサービスを全23回にわたって紹介する。第10回は、オフィス・事務用品等販売の株式会社長澤音次郎商店(神戸市兵庫区)。
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1878(明治11)年創業、145年の歴史を誇る株式会社長澤音次郎商店は、主にオフィス用品、事務用品、オフィス業務の自動化に欠かせないOA機器、オフィス用家具など、オフィスの構成に必要なアイテムを扱っている。
いま、世の中でますます注目されているのは「DX(デジタルトランスフォーメーション)」。DXとは、企業が、ビッグデータをはじめとするデータとデジタル技術を活用して、ビジネスモデル、業務、企業文化や風土などを変革。競争上の優位性を確立すること。
「我々の業界においてもDXは重要なキーワード。オフィス内におけるDXへの取り組みをお手伝いできればと思っております」と話すのは、営業部長の長澤真祐さん。
ビジネスメッセの同社ブースでも、DX関連商品を多数展示した。その一つが、ミーティングボード「MAXHUB」だ。AIを搭載しており、Web会議、電子黒板、プレゼンテーションの機能が一つにまとまっている。会議に必要なハードウェア、ソフトウェアをすべてと言って良いレベルで搭載。遠隔地との円滑なコミュニケーションを実現できるという。
もう一つは、“アルコールチェック”を行うためのシステム「ホワイト安全キーパー」。今年12月1日から、検知器によるドライバーの運転前のアルコールチェックが、“白ナンバー”(自家用車)を使用する事業者(一定の条件に該当する)にも義務化される。「ホワイト安全キーパー」は、チェックしたすべての情報をクラウドにアップして、遠隔でも記録を把握可能にするとのこと。
同社はこのビジネスメッセで「働こう幸せに」をキャッチフレーズとして掲げた。コロナ禍を経てオフィスのあり方が変わってきていることを受け、「既存のデジタル技術を使い、いろんなことをもっと楽しく、もっと便利にしようとしています」と長澤さんは話した。
※ラジオ関西『こうべしんきん三上公也の企業訪問』2023年9月26日放送回より
※記事内の回数は放送順です。記事の公開は順番が前後する場合があります。