世界中に大きな経済的打撃も与えた新型コロナ。各企業は、“元に戻す”以上に新たな道の開拓を模索している。そこで今年9月、ポストコロナのビジネスチャンスを探ろうと、地元信用金庫が主催する『こうべしんきん ビジネスメッセ 2023』が兵庫県神戸市内で開かれた。
今シリーズでは、メッセを通じて発信された、兵庫・神戸の企業の独自技術やサービスを全23回にわたって紹介する。第13回は、船舶向け電気設備メンテナンス業の株式会社TOWATECHNO（神戸市兵庫区）。
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株式会社TOWATECHNOによると、同社の手掛けるメンテナンスは2種類ある。一つは、船舶内の電気機器などを取り外して工場に持ち帰り、工場でメンテナンスをして返す作業。もう一つは、実際に出向いて船内で作業し、新しい機械を取り付けたり故障した機械を修理したりする作業だ。
航海の途中で突発的な故障が生じるケースも多いため、港に呼ばれて緊急修理することもあるのだそう。代表取締役・高口明浩さん（※「高」ははしごだか）は「対応エリアは世界中です」と話す。
同社は2022年12月に、レーザーを使ったクリーニング装置を扱う企業と業務提携。レーザークリーニング用の機器を用いたメンテナンスを開始するとともに、同機器の販売も行っている。レーザーによるクリーニングは、従来の電気工具を使った装置よりも環境に優しく、また、作業員も楽な姿勢での作業が可能なため、これから普及していくと高口さんは見込んでいる。
今回出展したビジネスメッセは港町・神戸での開催のため、船舶関連業の関係者も多くブースに訪れた。高口さんは「立ち寄ってくださる人が昨年よりもたくさんいらっしゃり、非常に手応えを感じています」と笑顔を見せた。
※ラジオ関西『こうべしんきん三上公也の企業訪問』2023年10月3日放送回より
※記事に記載の回数は放送順です。記事の公開は順番が前後する場合があります。
