現在、大規模リニューアル工事が進む港町・神戸のランドマーク、神戸ポートタワー(神戸市中央区波止場町)で、工事の足場を覆っていたシートの一部が撤去され、その最上部が姿を現した。
夕方になると、ピンク色の光に照らされたシートをまとう「鉄塔の女王」がドレスアップしているように見える。
10月の「乳がん月間」に合わせ、ポートタワーや隣接する神戸海洋博物館では、シンボルカラーのピンク色にライトアップされている。
開業60周年を迎える来年(2024年)春、リニューアルするポートタワーのコンセプトは「brilliance 赫(かがや)き」。2021年9月から休業し、耐震補強工事のほか、屋上展望施設や低層部のテラスの新設工事が進む。
リニューアル後は、生活雑貨通信販売大手・株式会社フェリシモ(本社・神戸市中央区)などが運営。フェリシモの運営対象は、展望層の5つのフロアや、リニューアル後に初めて入場が可能となる空中回廊を含む屋上フロア、低層1階エントランスエリアと低層2~3階の共有フロア(テナント)。さらに周辺用地も活用したイベントも計画している。
フェリシモでは、光のミュージアム、メリーゴーラウンドカフェ&バー、ポートタワーギャラリー、太陽と月と星の空中回廊など、これまでにはなかったコンテンツを豊富に配した楽しい空間を創り出し、ハロウィンタワー、クリスマスタワーなど、年間を通じてさまざまな表情を楽しむことができるプランを企画している。
高さ108メートルのポートタワーは、大阪・新世界のシンボル、通天閣と同じ。通天閣は開業60年の2016年10月、頂上部の避雷針を3メートルから8メートルに変更し、全体の高さを5メートル延伸した。通天閣は今年(2023年)9月、屋外看板が全面LED化され、ひと足早くリニューアルした。