ラジオ関西の三上公也アナウンサーが、兵庫・神戸で活躍する企業やお店を訪ねる『こうべしんきん三上公也の企業訪問』(ラジオ関西『三上公也の朝は恋人』内、午前9時38分ごろ~)。5月5日の放送回では、製造・板金加工を行っている株式会社神戸製作(本社:兵庫県神戸市兵庫区高松町)を訪問し、設計部長の宮本将利さんに、ものづくりの情勢や将来について話を聞いた。
工作機械のテレスコカバーの製造をメインに産業機械用のカバーや板金加工を行っている神戸製作。1976(昭和51)年に長田区東尻池町で小さな町工場として社長と幼馴染の二人で設立。それから8年後に現在の社屋に移転した。宮本さんは、宮本茂社長のご子息であり、後継ぎになるかもしれないとのこと。元々コンピューター会社に勤めていたが、思うところがあり、アルバイトとして神戸製作へ入社。その後、正社員となり現在に至る。
後継ぎに関して問われた宮本さんは、当初「後先考えずに動いていた」というが、心の片隅では「そうなるのかな」との思いがあったそうだ。父の背中を見ていて、ものづくりには自然と興味はあったとのこと。また、弟2人も働いており「家族経営みたいな感じで、後継ぎについて、社長は安心してるんじゃないだろうかと思っていますね」と語る。
業界としてものづくりが非常に難しい世の中になっているといわれていることについて、宮本さんは「今ある仕事が取り合いになってしまっている」と、その要因をコメント。とにかく目を光らせて仕事を見つけていくしかなく、「自ら何かを生み出すことは難しい」と率直な思いも吐露。それでも、地道な営業回りや、商談会を行ったり、ホームページを作って発信したりと「工夫するしかない」と語る宮本さんは、「一人ひとりの板金の技術を売りにしていきたい」と前を向いていた。
神戸市内で板金をしている業態は意外と少なく、薄板板金に関して神戸市内では珍しい方とのことで、宮本さんは「知らないところも多いと思うので、何かご用命があればぜひウェブで株式会社神戸製作と検索してホームページを見てほしい」と呼びかけていた。
株式会社神戸製作
https://kobe-ss.jimdofree.com/