プロ野球・日本シリーズは5日、京セラドーム大阪で対戦成績3勝3敗のタイで迎えた第7戦が行われ、阪神がオリックスを7-1で下し、頂点に立った。
阪神は吉田義男監督時代の1985(昭和60)年以来2度目の日本一(2リーグ制に移行後)。オリックスは2年連続6度目(阪急時代を含む)の日本シリーズ制覇は叶わなかった。
関西球団どうしが日本シリーズで対戦した、いわゆる「関西対決」は、南海(現ソフトバンク)が阪神に4勝3敗で競り勝った1964(昭和39)年以来、59年ぶり2度目。
2023年のシーズンは、セ・パ両リーグで独走した2チームが、3勝3敗ともつれた戦いに阪神が競り勝ち、熱狂的なファンと喜びを分かち合った。
9月14日に阪神がリーグ優勝した際、26人が飛び込んだ道頓堀川(大阪市中央区)。
午後6時の試合開始直前、道頓堀川にかかる戎橋には、警戒に当たる大阪府警の警察官が一斉に配置につく。そしてダイブ(飛び込み)防止のため、すぐ西側の御堂筋沿いの道頓堀橋には「目隠し」のためのシートが掛けられた。
■What’s Happened?
夫婦でドイツから訪れた50代の男性は、多くの警察官が警備し、右側通行をうながされて「何が起きているんだ?」と尋ねてきた。
「日本のプロ野球の頂点を決める日。ファンが盛り上がり過ぎて、危険な状態にならないように警戒しているんだ」と答えると、「日本のプロ野球人気はすごいんだね。妻が『事故でもあったのか』と心配していたよ」と安堵の表情を見せた。