女子バレーボールのトップカテゴリー、Vリーグ1部(V1)のヴィクトリーナ姫路応援番組『いいな117ヴィクトリーナ』(ラジオ関西)。かつてヴィクトリーナ姫路でプレーし、現在はフロントスタッフの一員でもある菅原未来がパーソナリティーを務めている。5月4日放送回前半では、ロンドンオリンピック銅メダリストの井上香織さんのインタビューをオンエアした。
例年なら、この5月初めの時期は、大阪市で黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会が開催されている。バレーボールではこの大会を最後に引退する選手も多く、大きな大会の一つだが、今年は新型コロナウイルスの影響で残念ながら中止が決定。それでも、番組では、黒鷲旗大会にゆかりのあるゲストに話を聞いた。
それは、2008年度の第57回黒鷲旗大会でデンソーエアリービーズの初優勝に貢献し、黒鷲賞を受賞した経験を持つ、ロンドンオリンピック銅メダリストの井上香織さん(兵庫県豊岡市出身)だ。
「優勝した2008年度の黒鷲旗大会が一番思い出深い」と語る井上さん。「(当時は)北京オリンピック前ということで、日本代表メンバーが抜けていたため、それ以外のメンバーでどれくらいできるか燃えていた。優勝できたのがすごくうれしかった」と振り返った。
その井上さんは、バレーの名門・氷上高校を経て、デンソーに入団。バレーボール界で輝かしい実績を残してきたレジェンドのひとりだ。幾多の思い出があるなか、「Vプレミアリーグのデンソーのときにキャプテンを5年間務めていたが、シーズン中に12連敗したことがあった。キャプテンということもあり『どうしよう……』と悩んでいたときが、今までで一番苦しかった」という。逆に、一番うれしかった思い出については、「中学のときからオリンピックに出たいという夢があった。メダルを取ったときが一番うれしい瞬間だった」と語った。
バレーボールの魅力として、「たくさんあるけど、1ついえば、チームワークのよさというか、どうやったら勝てるかをみんなで考えながらやるということ」と、チームワークの素晴らしさを挙げていた、井上さん。2015年に現役を引退後、2016年からはヴィクトリーナ姫路ドリームスの一員として、バレーボール教室で子どもたちに指導したり、講演活動でバレーボールの魅力を伝えるなど、バレーボールの普及活動にあたっている。
最後に、「いつもヴィクトリーナの応援をしていただき、ありがとうございます。まだまだこれから強くなっていくチームだと思っていますので、ヴィクトリーナへのご声援をたくさんしていただきたいと思います。一人でも多くの方にバレーボールの魅力が伝わるように私自身も頑張りたいと思いますので、これからも応援よろしくお願いいたします」とファン、リスナーへのメッセージを伝えた。