岡山県北部にある津山市には、桜の名所でもある津山城をはじめ多くの観光スポットが存在します。今回は、JR岡山駅から津山までの秋の見どころを、2回に分けてレポートします。
まずは、岡山駅から津山駅へ。観光列車『SAKU美SAKU楽』(さくびさくら)を利用しました。SAKU美SAKU楽は「キハ40系気動車」車両が使われた、淡いピンクのかわらしい列車です。ディーゼル車なので“電車”ではなく“列車”なんです。イメージは、岡山県北エリアを彩る桜だそうです。
一方、内装はどこか懐かしいレトロな雰囲気を醸しています。天井には扇風機が取り付けられ、勝山地区で作られたのれんがかかっているなど、落ち着いた雰囲気になっています。
列車旅の醍醐味の一つと言えばお弁当です。岡山バラ寿司の特製弁当である『岡山美作かえし寿司』をご存じでしょうか。包装紙を外すと現れるのは、ごく普通のバラ寿司。
しかし、車内アテンダントさんの「ひっくり返してください。」とのアナウンスを受けてクルリと返すと……どうでしょう! 底に隠れていたままかりやタコ、たけのこなど、ご飯一面に敷き詰められた豪華なおかずが登場しました。なんともユニークな弁当。そのおいしさは、旅の気分を盛り上げてくれました。
SAKU美SAKU楽は、複数の駅で停車します。例えば、福渡(ふくわたり)駅。なんとも縁起のいい駅名です。七福神のイラストが描かれた駅名看板の前では、大勢の人が写真を撮っていました。