大丸心斎橋店(大阪市中央区心斎橋筋1丁目)では、大阪メトロ御堂筋線開業90周年を記念し、大阪メトロ(Osaka Metro)とのコラボレーションで、旧本館・第4期竣工当時を振り返る展覧会「Osaka Metroと大丸のむかし展」が開催されている。12月20日まで。
「大大阪時代」と呼ばれていた1933(昭和8)年、関⻄初の地下鉄として開通した大阪メトロ(当時は大阪市営)御堂筋線と同時期に大丸心斎橋店・旧本館が完成した。
「OsakaMetroと大丸のむかし展」では御堂筋線開業当時の構内写真のほか、硬券切符、パンチなど、昭和の時代に地下鉄で使用されていた物品に加え、大丸心斎橋店旧本館開業のパンフレット、写真、広告物など約50点が展示されている。
1937(昭和12)年に御堂筋が開通し、大阪のメインストリートとして発展する。大丸心斎橋店も継続的に増築され、1933(昭和8)に全館が完成、御堂筋線もこの年に梅田~心斎橋間が開業した。
大阪が世界的都市として活況を呈していた「大大阪時代」の一端を見ることができる。
《大大阪時代》
1920~1930年代、大阪市は人口・面積・工業出荷額で東京市(当時)をしのぐ世界有数の大都市へと躍進。国内第1位の経済都市として栄華を誇り、1925(大正14)年には大阪の中心を示す「大阪市中心標」が大丸心斎橋店東南角に設置された。