「幸せなひとときを届けたい」 商品、ラッピング、内装デザインも手がける焼き菓子専門店 神戸・須磨 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「幸せなひとときを届けたい」 商品、ラッピング、内装デザインも手がける焼き菓子専門店 神戸・須磨

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 神戸市須磨区にある焼き菓子専門店「TRÈS DIMANCHE(トレディマンシュ) 」の店頭に並ぶのは、店内併設の工房で一つひとつ丁寧に焼きあげたお菓子の数々。「おいしいお菓子で日常に“幸せなひととき”を届けたい」。オーナー・西川万里さんの思いが込められた同店には、さまざまなこだわりが散りばめられています。西川さんに取材しました。

「TRÈS DIMANCHE(トレディマンシュ) 」外観

 クリエイティブなことが好きで、「手を動かしてデザインしたり、新しい物を作ることが楽しかった」という西川さん。特にお菓子作りが好きだったこともあり、大学卒業後に辻調理師専門学校へ入学。2013年にお菓子教室を開き、2020年にはセレクトショップの一角で焼き菓子の販売を開始しました。

 2021年からは月に数回、自宅店舗での販売も行うように。「こんなにおいしいお菓子を作れるなら常設のお店を開いては」という生徒の言葉が後押しとなり、2022年9月、洋菓子店が数多く建ち並ぶ神戸で「TRÈS DIMANCHE」をオープンしました。

 店内インテリアは白を基調としており、たっぷりと降り注ぐ自然光がより開放的な空間を演出。内装デザインも西川さんが自ら手がけ、アンティーク調の装飾や雑貨は海外から取り寄せたのだそう。大学時代、フランスに1年間留学していたそうで、そこからたくさんのインスピレーションを得たといいます。なかでも、「なにげない日常の豊かさを大切にする文化」が印象的だったとか。

 店名の「TRÈS DIMANCHE」はフランス語で、直訳すると「とっても日曜日」という意味。西川さんの「お菓子を味わって、休日のようにゆったりとした心地よさや幸福感を感じてほしい」という願いが込められています。

 カウンターには、プラリネサンドやサブレ、フィナンシェなど、味わい・食感が異なるさまざまな焼き菓子が並びます。「何よりも安心して食べられること」「環境に配慮すること」にこだわり、北海道産の小麦粉やバター、グルテンフリー商品の米粉には地元・三田産のものを使用するなど、材料も一から厳選。プラリネサンドに挟んでいるプラリネはキャラメリゼしたナッツをペースト状にしたもので、ナッツをローストするところから手作りしているといいます。

多種多様なお菓子が並ぶ商品カウンター
プラリネサンド

 フードロス削減のため、商品をできる限りあまらせない工夫も。型抜きした際に残った生地の端切れは、再度形成して焼きあげ、ドリンク購入時のおまけとして提供。ほかにも、パッケージングの際に割れてしまったサブレを「割れサブレ」として低価格で販売するなど、数々の取り組みからは商品を大切にする西川さんの思いが表れています。

塩サブレ

「ふだんお菓子を作らない人でも、誰かにお菓子をプレゼントして喜んでもらったり、一緒にお菓子を食べたりする楽しさを感じてもらいたい」と語る、西川さん。長年、大好きな“ものづくり”に真摯に、丁寧に取り組んできたからこそ生まれるお菓子は、これからも食べる人を笑顔にしていくことでしょう。(田井中陽子/嵐みずえ)

※ラジオ関西『ばんばひろふみ!ラジオDEしょー!』2023年11月15日放送回より

オーナーの西川万里さん(写真右)、レポーターの嵐みずえ(同左)
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