加古川市の岡田康裕(おかだ・やすひろ)市長が、6日、ラジオ関西の生番組に出演し「市ならではの魅力づくりのため、今ある自然を今一度磨き上げて、何度も来たくなるようなまちづくりを進めている」と語った。
![加古川市の魅力について語る岡田康裕市長](https://jocr.jp/raditopi/wp-content/uploads/2023/12/%E5%8A%A0%E5%8F%A4%E5%B7%9D%E5%B8%82%E5%B2%A1%E7%94%B0%E5%B8%82%E9%95%B7-1024x767.jpeg)
加古川市は、兵庫県南部の播磨灘に面し、県最大の一級河川・加古川の河口に広がる、人口約25万6,000人(2023〈令和5〉年10月時点)のまち。海側は播磨臨海工業地帯の一部を構成し、市内には関連企業が数多くある一方で、北部には自然豊かな風景が広がる。鉄道はJR神戸線、加古川線、山陽電鉄が通り、高速道路やバイパスの出入り口もあることから、神戸や姫路、大阪などの大きな都市へのアクセスが良く、岡田市長は「住むには最高のまち」と語った。
![兵庫県最大の一級河川・加古川(画像提供:加古川市)](https://jocr.jp/raditopi/wp-content/uploads/2023/12/%E5%8A%A0%E5%8F%A4%E5%B7%9D%E3%81%AE%E6%B5%81%E3%82%8C-1024x768.jpg)
市が抱える課題は、全国共通の課題でもある「少子高齢化の進行」。岡田市長は「簡単には解決できない課題ではあるが、若い人たちが『就職したい』と思って来てもらえるような施策が必要。企業誘致に関しては、場所さえあれば、企業が移転や工場建設などに手を上げるほど人気がある。大都市とのアクセスの良さも魅力なのでは」と手応えを語った。
人口減少という課題を抱えているからこそ、見えてきたものがあるという。岡田市長は「加古川ならではの魅力づくりのため、身近にある自然を今一度磨き上げて、何度も来たくなるような場所にしていきたい。その一つが『見土呂(みとろ)フルーツパーク』」と紹介した。加古川市平荘町見土呂地区に1999(平成11)年に開園した施設を再整備し、キャンプやグランピング、ドッグラン、レストランなどを併設した関西最大級の農業公園に生まれ変わる。グランドオープンは2024(令和6)年4月の予定で、ことし10月には温室を再利用した「グラスハウス」が部分オープン。岡田市長は「加古川市は、平坦な土地に『みとろの丘』のように小高い丘があり、そこから市内を一望できるのも魅力」と話した。今後は、2025(令和7)年に「権現総合公園」が、2027(令和9)年には「日岡山公園」がそれぞれリニューアルし、2028(令和10)年、加古川下流部の河川緑地で新たな賑わい交流拠点を整備する「かわまちづくり」の完成を目指している。
![見土呂フルーツパークにリニューアルオープンしたグラスハウス(画像提供:加古川市)](https://jocr.jp/raditopi/wp-content/uploads/2023/12/%E3%81%BF%E3%81%A8%E3%82%8D%E3%82%AF%E3%82%99%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%8F%E3%82%A6%E3%82%B9%E5%A4%96%E8%A6%B3-1024x683.jpg)
![権現総合公園完成イメージ図 2025(令和7)年リニューアルの予定(画像提供:加古川市)](https://jocr.jp/raditopi/wp-content/uploads/2023/12/%E6%A8%A9%E7%8F%BE%E7%B7%8F%E5%90%88%E5%85%AC%E5%9C%92%E5%AE%8C%E6%88%90%E3%82%A4%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%82%992-4-1024x724.jpg)
![日岡山公園完成イメージ図 2027(令和9)年リニューアル予定(画像提供:加古川市)](https://jocr.jp/raditopi/wp-content/uploads/2023/12/%E6%97%A5%E5%B2%A1%E5%B1%B1%E5%85%AC%E5%9C%92%E5%AE%8C%E6%88%90%E3%82%A4%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%82%99-1024x677.jpg)
「かわまちづくり」は、先行して、市の補助金を活用したイベントが開催されてきた。川で楽しめるカヌーやSUP(サップ=ボードの上に立ちパドルを漕いで水面を進むウォータースポーツ)、グルメや音楽イベントなどが開かれ、延べ26万人が来場。岡田市長は「この場所を使うためには、国や市、消防など、5つも6つも申請しなければならない。そこに市の職員がサポートに入ることで、一気に使ってもらえるようになった。今後、市では、堤防の上にカフェなどを誘致し、ハード面の整備を進めようとしている。JR加古川駅から徒歩10分という、駅近の強みを活かしたい」とした。
![かわまちづくり完成イメージ(画像提供:加古川市)](https://jocr.jp/raditopi/wp-content/uploads/2023/12/%E3%81%8B%E3%82%8F%E3%81%BE%E3%81%A1%E3%81%A4%E3%82%99%E3%81%8F%E3%82%8A%E5%AE%8C%E6%88%90%E3%82%A4%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%82%99-1024x712.jpg)
![加古川の下流ではSUP(サップ)が楽しめる(画像提供:加古川市)](https://jocr.jp/raditopi/wp-content/uploads/2023/12/%E5%8A%A0%E5%8F%A4%E5%B7%9DSUP-1024x661.jpg)