国内外から注目浴びる「peanut butters」 謎多きコンポーザー・ニシハラの素顔に迫る | ラジトピ ラジオ関西トピックス

国内外から注目浴びる「peanut butters」 謎多きコンポーザー・ニシハラの素顔に迫る

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 SNSを中心に国内外から注目を浴びている、コンポーザー・ニシハラによるソロプロジェクト「peanut butters」。このたび、ニシハラがラジオ番組に出演し、ソロプロジェクトへの思いを語るとともに普段は明かすことのない素の一面をのぞかせた。

写真左から、春名優輝(ラジオ関西アナウンサー)、「peanut butters」ニシハラ、近藤夏子

 ニシハラのソロプロジェクトである「peanut butters」は、2019年に初音源をリリース。翌2020年に発表した『ツナマヨネーズ』は、海外メディアに取り上げられたことをきっかけに国内外から注目を集めた。2022年には、サポートボーカリストとして穂ノ佳を迎えた。ポップなサウンドと裏腹に、うまくいかない日常を表現した歌詞とのギャップも話題となっている。

【春名優輝(以下:春名)】 「コンポーザー」という言葉に馴染みがない人も多いと思うのですが、どういう役割なのですか?

【ニシハラ】 作詞、作曲をする人のことを指すんですけど、僕もよくわかっていなくて。僕が名乗ったわけではなく、レーベルの人に勝手につけられていたんです(笑)。「作詞・作曲ニシハラ」と名乗っていたんですけど、コンポーザーに変わっていました。これが現代の分かりやすい呼び方なのかなと思います。

【近藤夏子(以下:近藤)】 自身のこだわりがあって名乗ってきたわけではないけど、「作詞・作曲者」をひと言で表わすためにレーベルの人が付けてくれて、気づいたらコンポーザーになっていたんですね。peanut buttersはニシハラさんのソロプロジェクトということで、自身が歌うのではなく、サポートボーカルに歌ってもらっているんですね。

【ニシハラ】 そうですね。1曲ごとではなく、期間ごとにサポートボーカルを入れています。ずっと一緒にやっているので、メンバーのような感じなんですけど。

【近藤】 ニシハラさんが楽曲を作るとき、(頭のなかでは)女性ボーカルで音が鳴っているんですか。

【ニシハラ】 もともと自分の声が嫌で、デモ(音源)を録るときに自分の声にオクターブ高い声を重ねて録音していたんです。ライブやリリースするにあたって、それでは難しいので女性ボーカリストを探した結果、現在の形になりました。自分はボーカリストではないので、ボーカリストに歌ってもらったほうが(楽曲は)良くなりますし、歌ってもらうのが楽しいですね。

【近藤】 メンバーにボーカルを迎え入れて活動していく形ではなく、あくまでもソロプロジェクトとしてゲストボーカルで活動していくのが一番いい形ということなんですね。

【ニシハラ】 バンドメンバーも含めて5人で活動しているんですけど、ほかのメンバーも各々で活動しているので時間があるときに来てもらっているという感じですね。長い期間一緒にやってるんで、暇なときに集まってずっといる、って感じですかね。みんな気楽にやってくれてると思います。

【近藤】 暇なときにって(笑)。謙虚というか、隠すことなくありのままを伝える感じが人としておもしろいし素敵ですね。サポートメンバーですけど、気持ちとしてはメンバーのように活動されているんですね。

【春名】 楽曲を聴くと、「日常のもどかしさ」が歌詞のテーマになっていることが多いと思うのですが、ネガティブな歌詞なのにサウンドがポップなので、聴いたら楽しい気持ちになるんですよね。そのへんのバランスは狙っているんですか?

【ニシハラ】 狙ってはいないんですけど、僕は海外のバンドから聴きはじめたので、当時は歌詞の内容とかは分からずに聴いていたんですよ。自分が曲を作るまで、歌詞の意味とかを考えたことがなくって。だから自分が曲を作るときも、まずは曲を作って、それから歌詞をつけているんです。それぞれ別の作業なので、ポップな曲に暗い歌詞になっているという感じですね。

【近藤】 なるほど。最初に楽曲を作ってそれに歌詞をはめているから、狙っているわけじゃないけどポップなメロディーにネガティブな歌詞になっているんですね。

【ニシハラ】 そうですね。あとは、「歌詞を書くのがやだな」と思いながら書いてるんで。

【近藤】 え、「やだな」と思いながら書いてるんですか?

【ニシハラ】 「やだな」というか「あんまり好きじゃないな」と思いながら書いてるんで、それもあってネガティブな流れになっているのかなと思います。

【近藤】 そこにもリアルな感情が乗ってるんですね。ほんとに素直ですね!

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