大阪・梅田の複合商業施設「グランフロント大阪」で、4年ぶりに約1000人のサンタクロースがハンドベル(※)で「第九」を演奏した。
一般公募の市民らが中心になり参加した『Grand Santa Bells(グランサンタベル)』。
12月9日、サンタクロースに扮した幅広い世代の約1,000人が、兵庫県西脇市でハンドベルの演奏グループ「ティンカーベル」を主宰する音楽講師・熊原幹恵さん(「Studio Bell Fantasy」代表)の指導を受け、ベートーベン作曲の第九交響曲「喜びの歌」を合奏しクリスマスムードを盛り上げた。
2017年から2019年まで、グランフロント大阪のクリスマスの風物詩として親しまれていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、まる3年中止に。
4年ぶりの開催となった今年(2023年)も、サンタクロースの衣装に着替えた約1000人がハンドベルを手にし、大階段に整列した。本番当日にリハーサルをして仕上げるのがこのイベントの特徴。熊原さんの指導のもと、ベートーヴェン作曲・交響曲第9番「歓喜の歌」を響かせることができた。
参加者からは、「家族でお揃いのサンタクロースの衣装を着ることができて、とてもいい思い出になった」「これだけの大人数で演奏したことで、楽しさと達成感を味わうことができた」など、まさに“歓喜の声”があがった。
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熊原さんたちハンドベル演奏家にとって、コロナ禍で演奏機会が少なくなったが、気づかされたことも多かった。
「歌わない、吹かない楽器 ハンドベル」。観客の“密”に配慮しながら、一定の演奏依頼があった。