指定野菜に追加されたブロッコリー “鶏むね肉”との組み合わせがメジャーなのはナゼ? 栄養士に聞く | ラジトピ ラジオ関西トピックス

指定野菜に追加されたブロッコリー “鶏むね肉”との組み合わせがメジャーなのはナゼ? 栄養士に聞く

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 農水省は先日、ブロッコリーを指定野菜に追加する方針を決めました。令和8年度からの適用となり、指定野菜が新たに追加されるのは52年ぶりとなります。ブロッコリーといえば、近年よく見かけるようになったのが「ブロッコリーと鶏むね肉」の組み合わせ。主に筋トレをする人々に人気のようですが、鶏むね肉が筋トレに良いことはわかるものの、なぜそこにブロッコリーが組み合わされているのでしょうか。かつてからブロッコリーの指定野菜追加を応援していたという、管理栄養士の野口知恵さんに話を聞きました。

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 セブンイレブンは鶏むね肉とブロッコリーをセットにした「7プレミアム鶏むね肉とブロッコリー」という商品を販売。また、他には「究極のブロッコリーと鶏胸肉」というデリバリー専門店も登場。レシピサイトでも鶏むね肉とブロッコリーを材料としたレシピが多数投稿されるなど、巷では鶏むね肉とブロッコリーの組み合わせが多く見られます。

筋トレに欠かせないタンパク質。“鶏むね肉×ブロッコリー”が王道なのはなぜ?

 主に筋トレをする人々の“ストイックな食事”として浸透している組み合わせですが、管理栄養士の野口知恵さんは「タンパク質を摂るのに相性抜群な組み合わせです」と言います。

「まずブロッコリー自体が、野菜の中でもトップクラスにたんぱく質を多く含んでいます。その量は100gあたり5.4g。例えば、トマトは100gあたり0.7gですのでその多さがよくわかると思います」(野口さん)

豆類には劣るものの豊富なたんぱく質を含むブロッコリー

 ただ、たんぱく質を含む野菜といえば多くの人は豆類を思い浮かべると思います。実際に枝豆は100gあたり11.5gと、ブロッコリーの倍以上のたんぱく質を含みますが、それでも豆類に負けない要素がブロッコリーにはあると野口さんは言います。

「ブロッコリーにはたんぱく質の代謝に関わるビタミンB6が多く含まれています。ビタミンB6はエンジンでいうところのオイル。つまり、たんぱく質を体内で使えるようにする補助的な役割を果たします。鶏むね肉に含む豊富なたんぱく質を、効率良く自分のモノにするのにブロッコリーは最高の相棒になるのです」(野口さん)

 それだけで終わらないのがブロッコリー。野口さんによると「ブロッコリー自体もたんぱく質を多く含み、ビタミンB6も含んでいます。更に、たんぱく質を構成するアミノ酸のバランスを示す『アミノ酸スコア』もブロッコリーは優秀なんです。筋トレ好きの方々に愛されるのも納得の要素が揃っているんです」。

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 ブロッコリーは他にも、免疫力向上や美肌に良いビタミンCや、高血圧予防になるカリウム、腸内環境を整える食物繊維など栄養が豊富。野口さんはこの度の指定野菜の追加について「推してきて良かったです」と語っています。

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