神戸・三宮の地下街「さんちか」の2番街が、2月29日にリニューアルしました。12店舗の新出店の中で早くも地元の脚光を浴びているうちの一つが「Made in ピエール・エルメ」です。“21世紀のパティスリー界を先導する第一人者”とされるピエール・エルメ氏や今回の新店について、スイーツコーディネーターの松本由紀子さんに聞きました。
ピエール・エルメ氏は、フランスのアルザス地方出身。4代続くパティシエの家系に生まれました。“パティスリー界のピカソ”とも呼ばれ、今では、世界中のスイーツファンはもとより同業者注目の存在としても知られます。日本では、コンビニスイーツとのコラボで知っている人も多いかもしれません。
松本さんによると、エルメ氏は「日本がすごく好き」なのだそうで、自身のブランドの第一号店出店の地に日本を選んだほか、ゆず、わさび、日本茶といった日本ならではの食材の産地を自ら巡り、作品に取り入れてきました。
今回、兵庫県で初めて神戸に出店したのは、松本さんいわく「スイーツ界では“カタカナエルメ”と呼ばれている」ブランド。「(エルメ氏が)選りすぐった日本の素晴らしいものを、日本から世界へ発信する」とのコンセプトのもと、日本各地の生産者とのコラボグルメやキッチン雑貨、ファッションアイテムなどを展開しています(取り扱い商品は店舗により異なります)。
全国14店目となる神戸の店舗には、エルメブランドの看板商品であるマカロンや、エルメ氏と10回以上会った経験のある松本さんも初めて目にしたという「マカフラ」(国産素材とマカロンを組み合わせたシェイク風のドリンク)、煎茶風味のごまあんが詰まったきんつば、さらにはクッキー、マフィンなどの焼き菓子や、チーズケーキをはじめとする生菓子もそろいます。イートインスペースで楽しむこともできるとのことです。
この日、松本さんが取り上げたのはマカロンです。アーティストの長場雄さんのイラストがあしらわれたホワイトデーシーズン限定ボックスに、定番の4種類(チョコレート、ピスタチオ、ジャスミン、ローズ)と、季節限定の“抹茶&黒ゴマ”、“桜”の計6種類が収まっていました。