もし地球から音楽が消えてしまったら? ドラえもんとのび太が音楽をめぐって冒険するオリジナルストーリー。『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』が全国東宝系で公開中です。
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学校の音楽の時間。のび太たちは、もうすぐ行われる音楽会に向けてリコーダーの練習をしています。
ところがのび太はリコーダーが苦手で、上手く吹けない音がありました。ジャイアンとスネ夫はそれをネタにからかいます。
「あのマヌケな音といったら!」
「のんびりのんきな、のび太の“の”の音だよ」
のび太は、ドラえもんのひみつ道具『あらかじめ日記』に“今日わ音楽がなかった。たのしかった”と自分の願いを書きました。
すると先生の都合でこの日の音楽の時間が休みになりました。
「やったぞ!音楽の授業がなくなった」
のび太が帰宅すると、町中から音楽そのものが消えていました。ロックバンドのライブ演奏では楽器の音が出ません。ラジオとテレビは無音になり、電話の着信音は鳴りません。
ドラえもんがのび太に事実を告げ、のび太は驚きます。
「音楽が世界中からなくなっちゃたんだ!」
「えぇーっ!」
のび太はリコーダーを吹けるようになろうと練習をしますが、なかなか上手くなりません。
「こんなの上手く吹けっこないよ」
練習するのび太の前に不思議な少女・ミッカが現れました。
「きみはどこから来たの?」