激レア植物や天然記念物に会える! 海辺の町・那波ノ浦 魅力記した“MAP”も完成 【兵庫・相生】 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

激レア植物や天然記念物に会える! 海辺の町・那波ノ浦 魅力記した“MAP”も完成 【兵庫・相生】

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 兵庫県相生市にある那波ノ浦。かつて重要な港として栄え、年貢米を大阪や江戸に積み出すなどしていました。現在でも、江戸時代末期の民家や土蔵などが残っています。

 そんな歴史的な地域を守り「もっと那波ノ浦を知ってもらおう」と、2017年に総勢34人で『那波ノ浦いきいき委員会』を発足。今回、同委員会が制作した「あいおい那波ノ浦MAP」から、事務局長の松村晋策さんにオススメのスポットを3カ所教えてもらいました。

あいおい那波ノ浦MAP ※提供:那波ノ浦いきいき委員会
あいおい那波ノ浦MAP ※提供:那波ノ浦いきいき委員会

 まず1つ目は、相生湾周辺を散策できる遊歩道の「みずべのさんぽみち」。自然を身近に観察することができ、様々な生き物や植物に出会えます。約81種類のカニなどが生息しており、子どもたちも自然の中でのびのびと遊べるそう。特筆すべきは、兵庫県絶滅危惧種にも指定されている「シバナ植物」が生息していること。いつか絶滅危惧種ではなくなる日を願いながら、同委員会や地域の人々が保護活動を行っています。そんな甲斐あって、今では育成数も回復してきているとのこと。

 2つ目は、得乗寺(とくじょうじ)にある「しだれ栗」。この栗の木は特別天然記念物に指定されており、住職の江林正仁(えばやし・まさひと)さんに声がけすれば見せてもらえます。秋になると、神棚に供るため、地元住民が栗の実をもらいに来ることも。住職によると「食べてもおいしくはない」そうです(笑)。

しだれ栗の木

 最後は島全体を城郭にした標高31.9メートルの「大島山(大嶋城址)」。山城の中でも少し変わった形状をしており、地元では親しみを込めて海城と呼んでいます。1104年に海老名家季が築城したのがはじまりで、1336年に新田義貞の軍勢に焼き落とされたと伝わっています。現在、環境緑地保全地域となっており同委員会のメンバーで定期的に掃除や整備を行っています。「秋にはもみじが美しく、掃除をした後は、もみじを見ながらお茶をするのが毎年の楽しみ」とメンバー達は言います。

「あいおい那波ノ浦MAP」は、JR相生駅と「道の駅あいおい白龍城」で手に入ります。気候のよくなるこれからの季節、那波ノ浦の魅力がつまったMAPを片手に散策してみるといいかもしれません。

左:松村晋策さん 右:谷五郎
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