江崎グリコ(本社・大阪市西淀川区)は、2024年12月期連結業績予想を下方修正した。5月8日付。2月に発表した予想に対し、売上高を3360億円(前回予想から150億円マイナス)、営業利益は140億円(同50億円マイナス)、純利益は110億円(同40億円マイナス)と修正し、増益予想から2割以上の減益に転じる見通しとなった。
4月に起きた、物流や調達をめぐるシステム障害によるチルド食品(冷蔵品)の出荷停止で、売り上げが見込めなくなったことが影響した。
江崎グリコによると、システム障害に関する原因の特定は進んだものの、商品の安定供給に向け万全を期すため、6月中の再開を目指すという。
当初は5月中旬の再開を目指すとしていたが、システムの改修後に、物流倉庫で業務が正常に進められるかどうかを検証する期間が必要になったとしている。
対象となるのは、同社の「カフェオーレ」や「プッチンプリン」、「BifiXヨーグルト」など宅配牛乳を除くチルド食品のほぼ全品。17ブランド・82品目にのぼる。
江崎グリコはラジオ関西の取材に対し、「こうした状況は近年になかった。システム障害の影響は予想以上に大きい。商品の安定的な供給に向け全力で改修作業を進める」としている。