県北中部に位置し、北側は鳥取県と接する岡山県鏡野町。豊かな自然を活かし、食生活・運動・休養などあらゆる面での“心身の健康”の確保かつ生涯幸福な生活を送ることを目的とした「鏡野町健康づくり条例」を推進している。その取り組みどおり、自然アクティビティや健康食材などが豊富だ。鏡野町には美作三湯のひとつ「奥津温泉」や有名な紅葉スポット「奥津渓」などがあるが、今回は自然アクティビティの拠点である奥津湖で実施されている「奥津湖ネイチャーツアー」に注目した。
同ツアーはカヤック体験や湖畔ビーチで砂遊び、地元スイーツ&カフェを楽しんだ後はチェアリングでまったりと奥津湖の魅力を余すことなく体感できる。SUP体験も可能で、波の少ない奥津湖は初心者がパドルスポーツにトライするのにうってつけなのだとか。公認インストラクターのガイド付きで、参加者の安全面もしっかりとサポート。
こちらは昨年度実施された奥津湖アドベンチャーツアーから着想を得たものだそうで、キャニオニングをビーチ遊びに改定し今年度から実施する初の取り組み。近年の豪雨や台風などによる地形変動により昨年度より現れた砂浜を有効活用し、新たな遊び場として提供したいと担当者は語った。
そのほか、6月2日(日)~23日(日)の期間「恩原高原キスゲオープンガーデン」が開催される。恩原高原は標高800メートル前後のエリア。恩原湖をはじめ白樺やカラマツが群生する。約5000平方メートルのゲレンデには約18000株のキスゲが咲き誇り、見頃になると高原一面が鮮やかな黄色に染まるそう。
E-BIKEの試乗会や恩原高原トレッキングなど、キスゲの鑑賞と併せて楽しめる新たな事にも果敢に取り組んでいるそうだ。エリア内の「うたたねの里いっぷく亭」という店で、地元山菜の天ぷらやアマゴの塩焼きなどの定食に舌鼓を打つ参加者が多いという。
「苫田ダムプレミアムツアー」にも毎年注目が集まる。日本初のラビリンス構造が導入された、特徴的な形のダムの未公開エリアを巡るツアーで、展示室にはダム建設前の町の様子もわかるジオラマも展示。奥津湖と合わせて立ち寄るとおもしろいかもしれない。
※ラジオ関西「金曜Clip」 2024年5月24日放送回「岡山県北 美の国Clip」より