兵庫・淡路島に、この春に日本で初めて実写化された北条司の人気漫画『シティーハンター』で有名なフレーズ「もっこり」の名がついた定食メニューがあると聞き、このたび突撃取材しました。
ちなみに、Netflixで全世界に配信されている映画『シティーハンター』は、俳優・鈴木亮平演じる冴羽リョウ(さえば・りょう ※「リョウ」=けものへんに寮)が裏世界の一流スイーパーとして並外れた運動能力を発揮し、依頼をこなしていくアクション作品。無類の女好きで、特にセクシーな美女にめっぽう弱い冴羽のコミカルな一面も、作品の醍醐味の一つ。クールでスケベという二面性が見る人を惹きつけます。
そんな主人公の女好きを最も表すパワーワードが「もっこり」。意味はそのまま、美女を見て「もっこり」してしまうということで、作中には何度もワードが出てきます。今回の映画のなかでは、鈴木亮平がパンツ1枚で“もっこりダンス”を披露するシーンも話題になっています。
話を本題に戻しましょう……兵庫県淡路市には、その「もっこり」の名がついたメニュー「男もっこり定食」を出すお店があるのだとか。『シティーハンター』とつながりがあるのか、男のロマンを感じさせるメニューなのか……。作品のように「XYZ 男もっこり定食を調べて」と駅の伝言板に書いて冴羽リョウに調査を依頼したいところですが、筆者は「もっこり美女」ではありませんので、今回は自らお店を取材しました。
淡路島の北西に位置し、蔵風な外観が印象的な「あわ路飯店 真心 (マミー)」。約30年前に中華料理屋としてお店を開きました。
地元の学生客や観光客らが多く利用する店のメニューは、中華だけに限りません。淡路島産の食材をふんだんに使った栄養満点な丼物や定食も充実しています。
特に注文されるのは「淡路島牛丼」。うま味の濃い淡路牛と甘くてシャキシャキの淡路島産玉ねぎを丸々一つ使った豪快などんぶり。味付けはお店秘伝のタレでごはんがどんどん進むのだとか。その他にも、鯛一匹を丸ごと使った「海峡ラーメン」などインパクトあるメニューが数多く揃っています。
そのなかで、やはり気になるのは、今回の取材のメインテーマでもあるの「男もっこり定食」です。
店主の倉本肇(はじめ)さん(78)によると、注文は男子高校生限定とのこと。なんだか“もっこり感”が増してきましたが……誕生のきっかけを聞きました。
「メニューができたのは2006年です。食べ盛りの常連男子高校生からお腹いっぱいになる特別メニューを作って欲しいと言われたのがきっかけ。値段は安く、高校生の好きなメニューを様々組み合わせて提案したところ、『それだけだとつまらない』と言われてしまいました……」(倉本さん)