女子サッカー・WEリーグのINAC神戸レオネッサは7日、なでしこジャパン(サッカー日本女子代表)GK山下杏也加選手(28)が、海外移籍への準備のため、2023-24シーズンをもって退団することになったと発表しました。
東京都出身の山下選手は、日テレ・東京ヴェルディベレーザを経て、2021年からINAC神戸に加わると、WEリーグ初年度のチーム優勝に大きく貢献し、WEリーグ初代MVPを獲得。3シーズンにわたって不動の守護神として活躍を続けました。
また、なでしこジャパンでは2度のW杯や2021年に行われた東京五輪でプレーするなど、国際Aマッチ70試合出場を記録。現在も主軸の1人で、パリ五輪代表メンバー入りも有力視されています。
山下選手はクラブを通じて、次のようにコメントを発表しています。
「このたび、海外に挑戦することを決めました。
2019年フランスワールドカップを経験し、海外に今すぐにでも行ってサッカーしたいと言う欲が出てきました。
しかし、その欲も言葉の壁や世界的にみてGKとしては背の低い自分が通用できるのかと自問自答しながら、その気持ちは年々と薄れていきました。
いつの間にか28歳になり、友人の引退やセカンドキャリア、『最後の〇〇』を耳にすることが増え、年齢というただの数字と最後を最後にしないように踏ん張りたいと思うようになりました。
今でも自分が予想してた未来とかけ離れているので信じられていないです。
今シーズンに感じた、ここからシュートをしないだろう、この角度からクロスはあげないだろう…という体に染みついた悪い慣れをなくし、海外挑戦でさらにレベルアップしていきたいと思います。
最後になりますが、INAC神戸で初めての移籍をして、いろいろな人たちと触れ合えた3シーズンはこれからの人生に生かしていきたいと思います。熱い応援をしていただきありがとうございました」
なお、山下選手は6月9日(日)に行われるINAC神戸のファンクラブイベント(INAC神戸サポーターズクラブ「ファン感謝Day」)に参加予定とのことです。