サッカー・WEリーグのINAC神戸レオネッサは、9日、ファンクラブ向けのイベントを行い、選手・スタッフがファン・サポーターとの交流を深め、2023-24シーズンを締めくくりました。
2023-24シーズンでは7季ぶりに皇后杯を制したものの、タイトル奪還を狙ったWEリーグでは2季連続で三菱重工浦和レッズレディースの後塵を拝し、2位に終わったINAC神戸。
シーズン終了から約2週間が経ったなか、神戸・六甲アイランドの神戸レディースフットボールセンターで行われた『2023-24 INAC神戸サポーターズクラブ ファン感謝Day』では、スペインへ帰国済みのジョルディ・フェロン監督をのぞくINAC神戸の選手・スタッフらが、ウォーキングフットボールやお祭り屋台、選手のユニフォームオークションなどを通じて、ファン・サポーターと親睦。真剣勝負の試合のときとは違ったリラックスした表情があふれる1日となりました。
そのイベントには、なでしこジャパン(日本女子代表)GK山下杏也加選手ら海外移籍準備のため退団が発表された3選手や今季限りで現役を引退する元なでしこジャパンMF増矢理花選手も参加。4選手はラジオ関西の番組の取材に応じ、リスナーやサポーターにメッセージを寄せました。
○GK山下杏也加選手(海外移籍準備のため退団を発表)
「3年間熱い応援をしていただきありがとうございました。自分が移籍するにあたって、優勝を一緒にもっと多くとって、一緒に喜びたかったが、自分の実力が足りず、結果で恩返しできなかったのは悔しいです。自分がもう少しレベルを上げるためには環境を変える必要があるのかなと思い(退団することになった)。また大きくなってINACに帰ってきたいなと思います」
○DF竹重杏歌理選手(海外移籍準備のため退団を発表)
「1年目のとき(当時監督の)星川(敬)さんのもとでいろいろ指導してくださって、先輩方もいろいろ教えてくださって、最初は戸惑うことも多かったですが、そうやって自分のために叱ってくれたり教えてくれたりすることが、今になってはすごい貴重だなと思うし、そのおかげで今の自分があるなと思いました。
(海外挑戦への意気込みについて)まだ実感はなかったのですが、ファン感で皆さんと触れ合って、さびしさがすごく出てきて……。でも、皆さんが『さびしい』『ショック』と言ってくれるなかでも、『海外(移籍)はうれしいから頑張ってほしい』と言ってくれる言葉がすごくうれしくて。自分も海外に行くだけではなく、そこで結果を残さなければいけないという気持ちがすごく高まりました。皆さんと触れあえてよかったです。
(ファン・サポーターの方に一言と問われ)泣いちゃいますね……(目を潤ませながら照笑)。本当なんですよ、悲しくなってくるじゃないですか。高校を卒業してからの3年半、入団当初から、試合に出れないときも出れるときもいろいろありましたが、どんなときも自分のことを応援してくれて、本当にありがとうございました」
○MF天野紗選手(海外移籍準備のため退団を発表)
「長い間、熱い応援ありがとうございました! 皆さんが応援を通じて、いい言葉、ポジティブな言葉をかけ続けてくれたことで、自分の力にもなったし、チームの力にもなって、自分自身も成長することができました。これから海外に行ってしまうが、遠くで応援し続けてくれるとありがたいです」