タレントでドラァグクイーンのサマンサ・アナンサが、パーソナリティーを務めるラジオ番組で、先日新聞で紹介された自身の記事について語った。
サマンサが取り上げられたのは、7月2日の朝日新聞の朝刊。2分の1ページほどの大きなスペースを使って、サマンサがドラァグクイーンとして活動するようになったきっかけや元上司からの温かい言葉、そして多様性について、サマンサの思いなどが紹介された。
掲載された写真は、大阪のフェスティバルホールで撮影。赤い衣装で現場に登場したサマンサには、新聞社側から事前に「かわいい」「ポップ」「トレンディ」ではなく、「カチッとカッコよく」「クールに」とのオーダーがあったという。
サマンサ自身も、まさかそんなにも大きな記事になるとは思っていなかったそうで、発売当日にコンビニで新聞をめくって記事を見つけたときは思わず声を出して笑ってしまい、コンビニの店員から「どうされたんですか?」と声をかけられたのだとか。
番組では、“朝刊に大きく掲載された”ことに対して「事件性はない」と笑わせつつ、朝からド派手なものを見せたことへのお詫びの言葉も飛び出した。番組パートナーでインスタグラマーのウラリエも「新聞を買って読んだ」といい、サマンサはその“パートナー魂”に驚いていた。
リスナーからも「新聞見たよ」とのメッセージが多数届き、ウラリエがその一部を紹介。なかには、記事に掲載されていた「チャレンジしなさい。すごくあなたらしいと思うから」という、サマンサの人生を支える元上司の言葉を受けて、「チャレンジできること、自分探しをもう少しやってみようかな」とつづられたものもあった。
この言葉にサマンサは、「記事見たことだけにとどまらず、記者が書いてくださった内容を通して自分のなかに取り入れるものがあったり、何かの解決の糸口になったりするといったコメントがうれしい」と喜んだ。サマンサによると、元上司はすでに逝去されたとのこと。部署や職種の垣根を越えて人気のある人だったという。
ウラリエは、サマンサがいつも話す「『あなたらしい』『私らしい』という言葉に助けられている」と伝えた。サマンサは、それらの言葉は「関わっていただいた皆さんから授かったものを代弁しているみたいな感じ」だといい、あわせて記事に記された「多様性」についての考えにも、サマンサらしさがあふれていた。
見た目の個性やキャリアの華やかさはもちろん、その人間性・発言でも求心力を高めるサマンサ。前回のトークライブ「こじんまり」は大成功を収め、次回開催分もすでに完売。今後のサマンサに注目だ。
※ラジオ関西「Clip金曜日」2024年7月5日放送回より