サッカー・J1のヴィッセル神戸は13日、元日本代表MF森岡亮太選手(33)がベルギー・ファースト・ディビジョンAに所属するロワイヤル・シャルルロワS.C.より完全移籍で加入することが決まったと発表しました。クラブの一時代を築いたファンタジスタの復帰に、SNS上ではファン・サポーターの喜びの声が数多く見られました。
京都府城陽市出身の森岡選手は、久御山高校を経て2010年シーズンからヴィッセルでプロ入り。クリムゾンレッドでは大久保嘉人氏や吉田孝行氏(現、監督)ら実績抜群のアタッカーから薫陶を受けながら研鑽を積み、背番号が10となった2013年シーズンのJ2後半戦からは主軸となって1年でのJ1復帰に貢献。トップ下のポジションで、一撃必殺のスルーパスなど高い攻撃センスと、インテリジェンスあふれるプレーを武器に、2014、2015年シーズンでは不動のレギュラーとして、ヴィッセルに不可欠な存在となりました。在籍6シーズンではJ1通算113試合出場12得点(2013年シーズンのJ2では18試合出場5得点)という実績を残しています。
2016年からは海を渡り、ポーランドやベルギーの4クラブでプレー。欧州基準にもなじみ、前所属のシャルルロワでは5シーズン半にわたって在籍して、ここでもチームの中心として活躍しました。ポーランドではリーグ戦で51試合出場15得点、ベルギー・ファースト・ディビジョンAでは通算171試合出場26得点を記録しています。
さらに、ヴィッセル時代の2014年に日本代表に初選出。国際Aマッチには5試合に出場しています。
このたび、背番号が88となった森岡選手。クラブを通じて、次のようにコメントしています。
「神戸のみなさん、お久しぶりです。神戸からヨーロッパへ旅立って8年半、戻ってまいりました。あのとき、自分の夢を叶えるためにヨーロッパへ行く決断をしましたが、それと同時に、ヨーロッパから日本へ帰ってくる時がくれば神戸に帰ってきたいという思いも一緒にありました。今回その思いが現実となり、また神戸のユニフォームを着てプレーできることにとてもワクワクしています。さらなる歴史をトモニ作っていきましょう。」
14日午前9時ごろのクラブの公式SNSには早速、「森岡選手、おかえりなさい!」という一言とともに、森岡選手がクラブハウスを訪れた様子がアップされ、GK前川黛也選手やMF佐々木大樹選手、MF山内翔選手ら現メンバーと挨拶や握手をする姿が見られました。また、その後にはチームとともにウォーミングアップを行っているところも、公式Instagramのストーリー機能にあがっていました。
森岡選手の復帰が決まった13日夕方以降、ヴィッセルのファン・サポーターも続々とSNSで喜びの声をあげています。「お帰りなさい!トモニイコウ!」「帰ってきてくれてありがとう!またプレー見られるのが楽しみ過ぎます!」「またノエスタでわくわくするプレーをたくさん魅せてください!楽しみにしています!」「大好きな選手!神戸のファンタジスタが帰ってきたー!」など、続々と歓迎のコメントが寄せられていました。
J1リーグ戦はもちろん、秋から始まるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)エリートに向けても頼もしい存在となる森岡選手。再びクリムゾンレッドのユニフォームに袖を通して、どんなプレーを見せてくれるか、楽しみは尽きません。今夏のJリーグの登録期間(ウインドー)は8月21日までとされていますが、早ければ今週中に選手登録される予定です。